「最後の晩餐」の版間の差分

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{{Otheruses|キリスト教の事跡の最後の晩餐|その他の記述|最後の晩餐 (曖昧さ回避)}}
[[画像:Last Supper by Theophanes the Cretan.jpg|thumb|200px|[[クレタ島|クレタ]]のセオファニスによる機密制定の晩餐の[[イコン]]。[[16世紀]]のもの。]]
{{Jesus}}
'''最後の晩餐'''(さいごのばんさん)は、[[キリスト教]]の[[新約聖書]]に記述されているキリストの事跡の一つ。[[イエス・キリスト]]が処刑される前夜、[[十二使徒]]と共に摂った夕食、またその夕食の席で起こったことをいう。
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==新約聖書の記述に基づいた伝承==
[[画像:Last Supper by Theophanes the Cretan.jpg|thumb|200px|[[クレタ島|クレタ]]のセオファニスによる機密制定の晩餐の[[イコン]]。[[16世紀]]のもの。]]
[[画像:29-prosphore.jpg|thumb|200px|[[正教会]]の[[聖体礼儀]]で使われる聖パン(プロスフォラ)。写真に写っているのは[[聖変化]]に用いられる大きなパンではなく、聖体礼儀中の記憶と呼ばれる祈りに使われる小さなパンであるが、形状は同じものである。]]
[[画像:Hostia i komunikanty.JPG|thumb|200px|[[カトリック教会]]、[[聖公会]]、および一部[[プロテスタント]]で用いられる、「ホスチア」とも呼ばれる無発酵パン。写真のように薄い形状をしたものがよく用いられるが、稀に煎餅のように厚い無発酵パンを用いる教会もある。]]
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共観福音書では、この夕食は[[ユダヤ教]]の行事「[[過越]]の食事」であるが、『[[ヨハネによる福音書]]』ではその前日の出来事とされる。そのため東西教会で、このときのパンが(過越の)種入れぬパン(無発酵パン)であったか、(過越前の)種入りパン(発酵パン)であったかについて、議論がある。この議論は現代における聖餐式に、どのようなパンを用いるかに影響する。
 
[[西方教会]]([[カトリック教会]]、[[聖公会]]、ほか一部[[プロテスタント]])はこの晩餐を過越の食事と捉え、[[ミサ]]・[[聖餐式]]においてパンは種入れぬもの(無発酵パン)を用いる。他方、[[東方教会]]([[正教会]]など)ではこの晩餐を過越前の食事であると解釈し、かつギリシャ語聖書原文にある"{{lang|el|άρτος}}"(アルトス)は発酵パンを表す事を根拠とし、[[聖体礼儀]]で種入りパン(発酵パン)を用いている<ref>[http://www.geocities.jp/fnagaya2002/Hp/ORtanenashi.htm 種なしパンで行う領聖について]([[長司祭]][[長屋房夫]]によるページ)</ref>
 
ヨハネ福音書にはパンと葡萄酒についての言及はない。その代わりにヨハネ福音書では夕食の時、弟子たちの足をイエスが洗う。[[聖週間]]の木曜日夕方に一部の教会で行われる[[洗足式]]はこれにちなんでいる。