「ユリア・ドルシッラ」の版間の差分

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父ゲルマニクスは2代皇帝[[ティベリウス]]の弟[[大ドルスス]]と[[小アントニア]]の息子で4代皇帝となる[[クラウディウス]]の兄に当たる。母大アグリッピナは初代皇帝[[アウグストゥス]]の娘[[ユリア (アウグストゥスの娘)|ユリア]]と[[マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ]]の娘であった。ゲルマニクスはティベリウスの養子となっていたので、父からは養子関係によって、母からは直接、アウグストゥスに連なっていた。
 
[[16年]]に属州[[ゲルマニア]]の現在の[[コブレンツ]]近郊で生まれる。17歳で結婚するが、[[37年]]に皇帝の地位を継いだカリグラによって離婚させられる。この時までにカリグラは彼女だけでなく他の姉妹とも[[近親相姦|近親姦]]を結んでいたと言われている。離婚後すぐに彼女は二度目の結婚をしたが、結婚の相手はカリグラの[[男色]]相手であったとも言われている。
 
彼女は[[38年]]に、恐らく流行り病で死んだが、カリグラは妹の死をひどく悲しみ彼女は[[女神]]であると宣言し、[[ウェヌス]]として彼女を神格化した。さらに1年後、カリグラはカエソニアとの間に生まれた一人娘にユリア・ドルシッラの名前をつけている。
このカリグラの娘のユリア・ドルシッラはカリグラが暗殺された際に母カエソニアと共に殺害されている。
 
== カリグラとの関係 ==
ドルシッラは彼女の兄カリグラのお気に入りであり近親姦を行っているという噂がよくあった。2人が実際に何らかの性行為をしたかに関してははっきり分からないが、のちの学者はカリグラの評判を落とすという目的のもとで彼女を[[売春婦]]にたとえた。彼の妹達との残虐な近親相姦についての噂はこの現象から生じたと考えられている。
 
また、当時の上流階級の会食の風習が誤解されて近親相姦という噂に結びついたのではないか、とも言われている。当時の貴族は友人知人を招いて会食を家の主人と妻で取り仕切るのが習わしだったが、もし主催者が独身の男性の場合は本来妻がいるべき場所に自分の姉妹達を交替で座らせるのが常だった。しかしカリグラはその伝統を守らず、あくまでもその場所をドルシッラのための場所とした。また彼はドルシッラのことを妻(のように会食を取り仕切る役)と公然と皆に言っていた。このような端々の言動が誤解を招いてあらぬ方向に広がっていった可能性はある。
 
== 家族 ==
* [[ゲルマニクス]]:父
* [[大アグリッピナ]]:母
* [[ネロ・カエサル]]:兄
* [[ドルスス・カエサル]]:兄
* [[カリグラ]]:兄
* [[小アグリッピナ]]:姉
 
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