「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の版間の差分

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『'''踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!'''』(おどるだいそうさせん ザ ムービー ツー レインボーブリッジをふうさせよ)は、[[2003年]][[7月19日]]に公開された[[日本映画|日本の映画作品]]である。
 
== 概要 ==
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劇中の設定では2003年11月22日~同年11月24日の3日間。前作は1998年11月4日~6日。
 
[[2004年]][[3月]]に和久平八郎役の[[いかりや長介]]が亡くなったため、その後に発売されたDVDではスタッフロールの最後に「'''ありがとう、和久平八郎 さよなら、いかりや長介 湾岸署一同'''」の一文が追加されている。
 
== キャッチコピー ==
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* セカンドユニット監督:[[羽住英一郎]]([[ロボット (企業)|ROBOT]])
* 録音スタジオ:[[日活スタジオセンター]]
 
==いかりや長介の遺作==
* 初日の舞台挨拶で、退院したばかりの[[いかりや長介]](和久平八郎役)がファンの前で挨拶した。その席で[[深津絵里]]が涙ぐむ一幕もあった。踊る大捜査線関連でいかりやが公の場に姿を見せた最後の場所となった。
 
* 和久役でいかりやを知ったファンも多く、[[2004年]][[3月20日]]にいかりやが死去した際、告別式でファンが「'''和久さーん'''」と叫ぶ姿もあった。また、告別式を警備していた警備員や警察官が霊柩車を敬礼をして見送る姿に、和久の存在を重ねる場面もあった。
 
[[2004年]][[3月]]に和久平八郎役の[[いかりや長介]]が亡くなったため、そ発売されとなったDVDではスタッフロールの最後に「'''ありがとう、和久平八郎 さよなら、いかりや長介 湾岸署一同'''」の一文が追加されている。
 
* [[==レインボーブリッジ]]==
* レインボーブリッジを封鎖するシーンの撮影は、実物のレインボーブリッジは東京の大動脈の一つであり、撮影での使用・貸切は不可能なため、実際の撮影は当時工事中の[[京滋バイパス]][[久御山ジャンクション]]で[[2003年]][[3月13日]]~[[3月15日]]にかけて行われた。当時、未開通で供用前の大型JCTはここだけで、レインボーブリッジを彷彿させるロケーションは他になかった。撮影前に、ここの道路上での撮影許可を得ようと[[日本道路公団]](当時)に持ちかけると、関西支社の担当責任者の1人が「踊る大捜査線」の大ファンで依頼を快諾し、撮影に使われる場所の工事を前倒しして行うなどの対応が行われ、通常ではまず有り得ない「供用前の自動車専用道路」を借り切ってのロケーションが可能となった。映画を見ると、この久御山JCT付近にある「[[ジャスコ|JUSCO]]」[[ジャスコ久御山ショッピングセンター|久御山店]]の看板が小さく写っている(そのジャスコ久御山店[[イオンシネマ|併設のシネコン]]でも上映された)。同映画にはこのほかにも、山の影がうっすらと映っているなど実際のレインボーブリッジではあり得ないシーンがあるが、本広克行監督によれば、「どのくらいの人が気づくかなと思い、フィクションであることを示すために意図的に残してある。」とのことである。その理由には、撮影に全面協力してくれた日本道路公団への感謝の意味もあったという。なお、2009年3月1日に[[東京レインボーウオーク]]が開催されており、レインボーブリッジの開通以来初めてイベント等での閉鎖となった。このことは本作品の影響からか、通行止や閉鎖などの表現ではなく「レインボーブリッジ封鎖」の見出しで報道された(記事中では通行止)<ref>レインボーブリッジ封鎖! 「東京レインボーウオーク」開催 産経新聞 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/227159/ 他</ref>
 
山の影がうっすらと映っているなど実際のレインボーブリッジではあり得ないシーンがあるが、本広克行監督によれば、「どのくらいの人が気づくかなと思い、フィクションであることを示すために意図的に残してある」とのことである。その理由には、撮影に全面協力してくれた日本道路公団への感謝の意味もあったという。なお、2009年3月1日に[[東京レインボーウオーク]]が開催されており、レインボーブリッジの開通以来初めてイベント等での閉鎖となった。このことは本作品の影響からか、通行止や閉鎖などの表現ではなく「レインボーブリッジ封鎖」の見出しで報道された(記事中では通行止)<ref>レインボーブリッジ封鎖! 「東京レインボーウオーク」開催 産経新聞 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/227159/ 他</ref>。
 
* 本編では、[[レインボーブリッジ]]の[[封鎖]]に各方面への手続きが必要で完全封鎖に苦慮するというシーンがあるが、現実では上映年のある台風の日に使用が危険視されたレインボーブリッジはあっさり全面通行止めになった。この日たまたまラジオのゲスト出演があった織田が「レインボーブリッジ、封鎖しちゃいましたね」と一言漏らした。<!--また、北芝健の著書には「レインボーブリッジを封鎖するのはそこまで苦慮することでは無い」との旨のことが記されている。-->
 
* 映画発表直後のテレビCMには、映画本編は使用されなかった、青島刑事の後ろでレインボーブリッジが爆発するシーンがあったが、本編ではそんなシーンは存在していない
 
==オマージュ==
* 作中に出てくる手掛かりの一つ東北訛りと「カメダ」の元ネタは[[松本清張]]の「[[砂の器]]」の内容を多少変えたもの。砂の器では捜査の結果、東北訛りに類似する方言を話す地方の[[島根県]]の[[亀嵩]]の事であった。恩田が「砂の器」と呟くのは同作品への[[オマージュ]]であるとされる。犯人が話したとされる「カメダ」は本当は蒲田の事。「砂の器」で冒頭に他殺死体が発見されたのも蒲田だった。また劇場版の1作目では誘拐犯の位置を特定する色のついた煙があげられその光景がモノクロ(煙だけがカラー)で写される。それを見た青島刑事が「天国と地獄だ」とつぶやくのも[[黒澤明]]監督作「[[天国と地獄 (映画)|天国と地獄]]」からのオマージュであり、そのモチーフの使用に関しては権利者である[[黒澤プロダクション]]から正式な許諾を受けている。その劇場版第1作の事件は誘拐事件、それも誘拐対象が犯人によって誤認されるというあたりまでそっくりである。このように、日本映画の傑作サスペンス映画からのオマージュを作品の[[ガジェット]]として製作されている
 
劇場版の1作目では誘拐犯の位置を特定する色のついた煙があげられその光景がモノクロ(煙だけがカラー)で写される。それを見た青島刑事が「天国と地獄だ」とつぶやくのも[[黒澤明]]監督作「[[天国と地獄 (映画)|天国と地獄]]」からのオマージュであり、そのモチーフの使用に関しては権利者である[[黒澤プロダクション]]から正式な許諾を受けている。その劇場版第1作の事件は誘拐事件、それも誘拐対象が犯人によって誤認されるというあたりまでそっくりである。このように、日本映画の傑作サスペンス映画からのオマージュを作品の[[ガジェット]]として製作されている。
 
*なお、[[砂の器]]、[[天国と地獄]]ともに、第一の殺人事件発生後、[[スリーアミーゴス (踊る大捜査線)|スリーアミーゴス]]が刑事課に特捜本部設置の報告をしに来た際に緒方と恩田が調べていたビデオの山の中に含まれている。
 
== エピソード ==
{{雑多な内容の箇条書き}}
*また、[[2009年]][[7月18日]]に青島役の織田が主演する映画「[[アマルフィ 女神の報酬]]」の公開記念として[[土曜プレミアム]]枠で放送されたが、裏番組では脚本を務める君塚が脚本を担当したドラマ「[[華麗なるスパイ]]」([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系、第1話)が放送された。
* 初日の舞台挨拶で、退院したばかりのいかりや長介がファンの前で挨拶した。その席で[[深津絵里]]が涙ぐむ一幕もあった。踊る大捜査線関連でいかりやが公の場に姿を見せた最後の場所となった。
* 和久役でいかりやを知ったファンも多く、[[2004年]][[3月20日]]にいかりやが死去した際、告別式でファンが「'''和久さーん'''」と叫ぶ姿もあった。また、告別式を警備していた警備員や警察官が霊柩車を敬礼をして見送る姿に、和久の存在を重ねる場面もあった。
* 本編では、[[レインボーブリッジ]]の[[封鎖]]に各方面への手続きが必要で完全封鎖に苦慮するというシーンがあるが、現実では上映年のある台風の日に使用が危険視されたレインボーブリッジはあっさり全面通行止めになった。この日たまたまラジオのゲスト出演があった織田が「レインボーブリッジ、封鎖しちゃいましたね」と一言漏らした。<!--また、北芝健の著書には「レインボーブリッジを封鎖するのはそこまで苦慮することでは無い」との旨のことが記されている。-->
* レインボーブリッジを封鎖するシーンの撮影は、実物のレインボーブリッジは東京の大動脈の一つであり、撮影での使用・貸切は不可能なため、実際の撮影は当時工事中の[[京滋バイパス]][[久御山ジャンクション]]で[[2003年]][[3月13日]]~[[3月15日]]にかけて行われた。当時、未開通で供用前の大型JCTはここだけで、レインボーブリッジを彷彿させるロケーションは他になかった。撮影前に、ここの道路上での撮影許可を得ようと[[日本道路公団]](当時)に持ちかけると、関西支社の担当責任者の1人が「踊る大捜査線」の大ファンで依頼を快諾し、撮影に使われる場所の工事を前倒しして行うなどの対応が行われ、通常ではまず有り得ない「供用前の自動車専用道路」を借り切ってのロケーションが可能となった。映画を見ると、この久御山JCT付近にある「[[ジャスコ|JUSCO]]」[[ジャスコ久御山ショッピングセンター|久御山店]]の看板が小さく写っている(そのジャスコ久御山店[[イオンシネマ|併設のシネコン]]でも上映された)。同映画にはこのほかにも、山の影がうっすらと映っているなど実際のレインボーブリッジではあり得ないシーンがあるが、本広克行監督によれば、「どのくらいの人が気づくかなと思い、フィクションであることを示すために意図的に残してある。」とのことである。その理由には、撮影に全面協力してくれた日本道路公団への感謝の意味もあったという。なお、2009年3月1日に[[東京レインボーウオーク]]が開催されており、レインボーブリッジの開通以来初めてイベント等での閉鎖となった。このことは本作品の影響からか、通行止や閉鎖などの表現ではなく「レインボーブリッジ封鎖」の見出しで報道された(記事中では通行止)<ref>レインボーブリッジ封鎖! 「東京レインボーウオーク」開催 産経新聞 http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/227159/ 他</ref>。
* 作中に出てくる手掛かりの一つ東北訛りと「カメダ」の元ネタは[[松本清張]]の「[[砂の器]]」の内容を多少変えたもの。(砂の器では捜査の結果、東北訛りに類似する方言を話す地方の[[島根県]]の[[亀嵩]]の事であった。)恩田が「砂の器」と呟くのは同作品への[[オマージュ]]であるとされる。犯人が話したとされる「カメダ」は本当は蒲田の事。「砂の器」で冒頭に他殺死体が発見されたのも蒲田だった。また劇場版の1作目では誘拐犯の位置を特定する色のついた煙があげられその光景がモノクロ(煙だけがカラー)で写される。それを見た青島刑事が「天国と地獄だ」とつぶやくのも[[黒澤明]]監督作「[[天国と地獄 (映画)|天国と地獄]]」からのオマージュであり、そのモチーフの使用に関しては権利者である[[黒澤プロダクション]]から正式な許諾を受けている。その劇場版第1作の事件は誘拐事件、それも誘拐対象が犯人によって誤認されるというあたりまでそっくりである。このように、日本映画の傑作サスペンス映画からのオマージュを作品の[[ガジェット]]として製作されている。
*なお、[[砂の器]]、[[天国と地獄]]ともに、第一の殺人事件発生後、[[スリーアミーゴス (踊る大捜査線)|スリーアミーゴス]]が刑事課に特捜本部設置の報告をしに来た際に緒方と恩田が調べていたビデオの山の中に含まれている。
*また、[[2009年]][[7月18日]]に青島役の織田が主演する映画「[[アマルフィ 女神の報酬]]」の公開記念として[[土曜プレミアム]]枠で放送されたが、裏番組では脚本を務める君塚が脚本を担当したドラマ「[[華麗なるスパイ]]」([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系、第1話)が放送された。
<!--* 犯人像および犯行のディテイルについては設定が「成立していない」「破綻している」という批評も多く、作品の内容に対する厳しい評価もある{{要出典}} --。>
<!--*オープニング直後の青島が湾岸署前にいるシーンで、「FROG EXPRESS」と書かれた黒いカエル急便のトラックが停まっている。この車両は『[[交渉人 真下正義]]』で犯人の弾丸ライナーが運転している車両である。<!--
* また、オープニングの豪華客船立てこもりのデモンストレーションのとき、青島が「我々は『お台場の月』だ」と言っているが、これは[[ホワイトアウト]]のオマージュとおもわれる。-->
* 撮影には[[京滋バイパス]] - 撮影に使われた道路
* 映画発表直後のテレビCMで、青島刑事の後ろでレインボーブリッジが爆発するシーンがあったが、本編ではそんなシーンは存在していない。
 
== 主要受賞 ==
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* 2003年[[映画芸術]]日本映画ワーストテン2位
 
==BAYSIDE 出展SHAKEDOWN 2==
国際戦略版として『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』が製作された。
<references/>
 
'''踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2'''(おどるだいそうさせん ベイサイド シェイクダウン 2)は、「[[踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!]]」の国際戦略版。オリジナル版から、日本独特の笑いやシリーズを通して見ないと理解できない部分をカット。主人公・青島ひとりの視点から描くように、未使用部分の追補や、同じシーンでも別バージョンのカットに入れ替え構成を変更。外国人や、『踊る』シリーズの初心者にも見やすいものにし、上映時間も欧米の標準的な上映スケジュールに対応して1時間59分に短縮した。
== 関連項目 ==
* [[レインボーブリッジ]]
* [[京滋バイパス]] - 撮影に使われた道路。
 
== 外部リンク ==
*[http://www.ponycanyon.co.jp/red_white/ ポニーキャニオンによる公式ページ]
 
{{踊る大捜査線}}
 
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[[Category:踊る大捜査線|むうひい02]]
[[Category:2003年の映画]]
[[Category:フジテレビ製作の映画]]
[[Category:テレビドラマの劇場版]]
 
'''踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2'''(おどるだいそうさせん ベイサイド シェイクダウン 2)は、「[[踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!]]」の国際戦略版。オリジナル版から、日本独特の笑いやシリーズを通して見ないと理解できない部分をカット。主人公・青島ひとりの視点から描くように、未使用部分の追補や、同じシーンでも別バージョンのカットに入れ替え構成を変更。外国人や、『踊る』シリーズの初心者にも見やすいものにし、上映時間も欧米の標準的な上映スケジュールに対応して1時間59分に短縮した。
 
[[スカイウォーカー・サウンド]]制作による音響が、オリジナル版よりも迫力があると話題となった。DVDは、日本映画として初めての[[THX]]社認定のTHX-DVDとなっている。
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しかし、実際に海外で公開・DVD発売・テレビ放映されたかは定かではない(少なくともアメリカ、イギリスではされていない)。
 
=== スタッフ ===
*監督:[[本広克行]]([[ロボット (企業)|ROBOT]])
*脚本:[[君塚良一]]
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*音響制作:[[スカイウォーカー・サウンド]]
 
=== オリジナルとの変更点 ===
*上映時間が138分から119分に短縮
*未公開シーンも追加
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*スタッフロールや説明用の字幕が英語のみ
*オープニングのメインキャスト紹介に[[ユースケ・サンタマリア]]を追加
 
== 出典 ==
<references/>
 
== 外部リンク ==
*[http://www.ponycanyon.co.jp/red_white/ ポニーキャニオンによる公式ページ]
 
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[[Category:踊る大捜査線|むうひい02]]
[[Category:2003年の映画]]
[[Category:フジテレビ製作の映画]]
[[Category:フジテレビ製作ドラマ映画劇場版]]
[[en:Bayside Shakedown 2]]