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哲学 2010年7月6日 (火) 23:06 より
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他方で、「哲学の復権」を図る流れの中から[[新カント主義]]が生まれた。同様の流れにあるものとして、「厳密な学としての哲学」を著わした[[エトムント・フッサール]]の[[現象学]]がある。哲学を規範意識の学として定義し直した[[ヴィルヘルム・ヴィンデルバント]]や、[[帰納的形而上学]]を提唱した[[ヴント]]も同様の流れに位置づけることができる<ref>シュネーデルバッハ・上掲書146頁</ref>。
 
==日本の哲学==
[[西田幾多郎]](1870 - 1945)は、フッサール現象学などの[[西洋哲学]]および[[仏教]]などの[[東洋哲学]]の理解の上に、『[[善の研究]]』(1911)を発表、知情意が合一で主客未分である[[純粋経験]]の概念を提起した。またその後、[[場所の論理]]あるいは[[無の論理]]の立場を採用した。彼の哲学は「[[西田哲学]]」と呼ばれるようになった。
 
[[井筒俊彦]](1914 - 1993)は、[[イスラーム思想]]を研究し、Sufism and Taoism(1966-67、1983)では、[[イスラーム]]と[[老荘]]の神秘思想を分析し、それらがともに持つ一元的世界観を指摘し、世界的にも高い評価を得た。そして晩年には『[[意識と本質]]』(1983)などを著し、東アジア・インド・イスラーム・ユダヤの[[神秘主義]]を元に、ひとつの東洋哲学として構造化することを試みた。
 
== 参考文献 ==