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「'''FOCUS'''」(フォーカス)は、[[1981年]][[10月23日]]に[[新潮社]]から創刊された[[写真週刊誌]]の草分け。[[2001年]]からは休刊中である。
 
取締役の編集者[[斉藤十一]]が、創刊に多く関係した。
[[記事]]だけではなく[[写真]]を前面に押し出し、新しい[[ジャーナリズム]]のスタイルを確立した。
 
== 内容 ==
写真週刊誌の草分け。「新潮ジャーナリズム」と呼ばれる丹念な取材と[[張り込み]]取材を展開。[[有名人]]や[[タレント]]の[[密会]]写真掲載などで話題を作ったり、[[政治]]的な事件や災害、事故などのスクープも多い。また、従来の[[新聞]]、[[テレビ]]などが報道しなかった、複雑な事件やニュースの裏側に迫る写真も数多く掲載した。
 
写真週刊誌の草分けで、[[記事]]だけではなく[[写真]]を前面に押し出し、新しい[[ジャーナリズム]]のスタイルを確立した。
[[ロッキード事件]][[公判]]で、[[被告]]だった[[田中角栄]]元[[首相]]を[[法廷]]内で[[撮影]]したり、1997年の[[神戸連続児童殺傷事件]]で未成年の犯人の顔写真や、著名人の[[葬儀]]の際し[[棺]]に納められた[[死体|遺体]]の顔を掲載したりと、[[法]]に抵触しかねない[[取材]]活動をして問題となったこともある、(敢えてした所もある)。また[[フライデー襲撃事件]]などのあおりを受けて、その取材方法に社会的批判を浴びるようにもなった。だが、その一方では[[桶川ストーカー殺人事件]]で、同誌の[[清水潔 (ジャーナリスト)|清水潔]]が、警察より先に犯人を捕捉し、捜査を放置した警察の不祥事まで暴くという調査報道も成功させてもいる。1983年には[[高部知子]]の[[裸体]]写真を掲載した([[ニャンニャン事件]])。
 
写真週刊誌の草分け。「新潮ジャーナリズム」と呼ばれる丹念な取材と[[張り込み]]取材を展開。[[有名人]]や[[タレント]]の[[密会]]写真掲載などで話題を作ったり、[[政治]]的な事件や災害、事故などのスクープも多い。また、従来の[[新聞]]、[[テレビ]]などが報道しなかった、複雑な事件やニュースの裏側に迫る写真も数多く掲載した。
 
[[ロッキード事件]][[公判]]で、[[被告]]だった[[田中角栄]]元[[首相]]を[[法廷]]内で[[撮影]]したり、1997年の[[神戸連続児童殺傷事件]]で未成年の犯人の顔写真や、著名人の[[葬儀]]の際し[[棺]]に納められた[[死体|遺体]]の顔を掲載したりと、[[法]]に抵触しかねない[[取材]]活動をして問題となったこともある、(敢えてした所もある)。また[[フライデー襲撃事件]]などのあおりを受け、その取材方法に社会的批判を浴びるようにもなった。だが、その一方では[[桶川ストーカー殺人事件]]で、同誌の[[清水潔 (ジャーナリスト)|清水潔]]が、警察より先に犯人を捕捉し、捜査を放置した警察の不祥事まで暴くという調査報道も成功させてもいる。1983年には[[高部知子]]の[[裸体]]写真を掲載した([[ニャンニャン事件]])。
 
最終ページは、[[マッド・アマノ]]が世相を[[広告]]風に作った[[パロディ]]写真([[オマージュ]])『狂告の時代』が連載されていた。
 
== 歴史 ==
創刊当初は、有名[[写真家]]を使った芸術性の高い雑誌を目指したものの低迷。その後、張り込みや[[突撃取材]]を行う週刊誌へと変貌を遂げ成功を収めた。販売部数はピーク時に毎週200万部を突破し、印刷が追いつかず東京と大阪の2個所で印刷所で同時に印刷したほど。「フォーカスされる」などの流行語まで作られ、一大ブームとなった。
 
しかし、他雑誌やテレビに真似されるようになって、次第に読者から飽きられるようにもなると共に、90年代後半から急速に部数を減らし、累積赤字が増加。2001年[[8月7日]]、3代目編集長の[[山本伊吾]]([[山本夏彦]]の子息で現在は父の出版業を継ぐ)時に、2001年8月7日発売の1001号で、休刊(ただし、[[2002年]]から[[2004年]]までは、年1回「[[週刊新潮]]」の増刊という形で発行されていた)。
 
2001年10月にフォーカス編集部編『フォーカススクープの裏側』を刊行した。 
 
== 類似雑誌 ==
同様のスタイルの写真週刊誌は他の出版社からも模倣し創刊され、19851986後半「[[フライデー|FRIDAY]]」([[講談社]])、「[[FLASH (写真週刊誌)|FLASH]]」([[光文社]])、「[[TOUCH (写真週刊誌)|TOUCH]]」<ref>「TOUCH」は、1986年11月創刊、1989年4月4・11日合併号で休刊。通巻で116号が発行された。グルメ記事などが主体で、他社と異なりスキャンダル記事は多くなかった。</ref> ([[小学館]]) 、「[[Emma]]」([[文藝春秋]])など他4誌が並存していた。
 
しかしこれら4誌は「FOCUS」と形態こそ似ているものの、水着やヌードグラビア、グルメなどの軟派な記事が多く、内容は「FOCUS」とはかなりの相違があった。「Emma」は、86年12月の[[フライデー襲撃事件]]の余波も有り、早々と87年に、「TOUCH」もその2年後の89年に廃刊となり、20092010年現在「FLASH」と「FRIDAY」の2誌が続いている。
 
また、同時期に「LOOK セクシーフォーカス」というあきらかに本誌を真似た写真中心の[[ポルノ雑誌]]が存在した。構成も全く同じで、最後のページに連載されていた『狂告の時代』ですらポルノ風に真似た。
 
== 関連項目脚注 ==
<references />
* [[写真週刊誌]]
 
* [[斉藤十一]]
 
{{新潮社}}