「南極の歴史」の版間の差分

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その後南の海で最初に「氷」を見たのは[[ポリネシア人]]だったとされる。[[ニュージーランド]]の[[ラロトンガ島]]に伝わる伝承には「[[650年]]、ウィ・テ・ランギオラは南太平洋を[[カヌー]]で航海中に暴風雨に流され、氷の浮かぶ海に達した」との記述が見られる。
 
[[15世紀]]の大航海時代に入ると、ヨーロッパ人にとって未知の海域であった南半球への航海が活発に行われるようになる。[[フェルディナンド・マゼラン]]が[[1520年]]に発見した[[マゼラン海峡]]の南側の陸地は当時ティエラ・デル・フェゴ(現在は[[フェゴ島]])と呼ばれ、求めていた南の大陸であろうと考えられていた。その後[[1577年]]、このは[[フランシス・ドレーク]]によってティエラ・デル・フェゴはただの島であった事が決定付けられる。
 
[[16世紀]]後半に入ると各国の航海者が持ち帰る情報を元に新しい地図が作られていった。[[ゲラルドゥス・メルカトル]]によって[[1569年]]に出版された地図にはティエラ・デル・フェゴや[[オーストラリア]]を含めた「テラ・オーストラリス・ノンドゥム・コグニタ」と名付けられた南の大陸が記されている。この地図は後世に大きな影響を与え、[[アブラハム・オルテリウス]]の地図や日本の「世界地図屏風」などにもその大陸の痕跡は認められる。