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'''西暦'''('''せいれき''')とは、[[キリスト教]]の始祖である[[イエス・キリスト]]の生年とされる年を[[元年]](西暦紀元)とした[[紀年法]]である。'''キリスト暦'''とも呼ばれる。今日、世界で最も広く使われている紀年法である。
 
西暦紀元は6世紀のローマの神学者[[ディオニュシウス・エクシグウス]]によって算出された。復活祭暦表を改訂する際に、当時ローマで用いられていた[[ディオクレティアヌス紀元]](皇帝[[ディオクレティアヌス]]の即位紀元とする)の代替として、これを提案した。これはディオクレティアヌスがキリスト教の迫害者であったからである。紀元0年が無く、元年(1年)より始まるのは、当時、まだ[[零]]の概念が西洋に伝わっていなかったからである。この暦法はなかなか受け入れられず、[[10世紀]]頃にようやく一部の国で使われ始め、西欧で一般化したのは15世紀以降のことであるという。
 
なお、[[東ローマ帝国]]などの[[東方正教会]]諸国では10世紀以降[[世界創造紀元]](天地創造が基準。西暦で紀元前5508年を元年とする)が使用されている。西暦がキリスト教圏すべてで用いられた訳ではないので、注意が必要である。