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{{言語学}}
'''比較言語学'''(ひかくげんごがく,Comparative linguistics)とは、[[言語学]]([[歴史言語学]])の一分野であり、親縁関係や同系性が推定される諸[[言語]]を比較することにより、同系性や親縁性を見出したり、あるいは共通[[祖語]]を再構したりしようとする[[学問]]。歴史的関係が不の解を目的とせず、複数の言語間で比較する研究は[[対照言語学]]と言う呼ばれ区別される。[[インド]]から[[ヨーロッパ]]の言語をまとめた「[[インド・ヨーロッパ語族]]」([[印欧語族]]ともいう)に関するものが代表的。
 
 
 
== 方法と概要 ==
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*比較方法とは、同系関係にある言語の間で維持された「同源語cognate word」を引き合わせそこになんらかの対応関係の規則を見いだし、それに基づいて「祖語形proto-form」を再構する手続きのことである。<ref>[[松本克巳]]『世界言語のなかの日本語』三省堂2007,p.7.</ref>
 
*比較言語学の手法は、同系性が前提とされる限り、どのような言語にも適応できる。たとえば、文献資料のない[[オーストロネシア語族]]にも使われ、数多く業績成果をあげている。
 
 
*しかし[[印欧比較言語学]]の伝統に依拠するあまり、[[音韻]]対応が見いだせない言語間の研究は認められない傾向がある(近代比較言語学が確立されるまでは、ただ発音や意味が似ているだけで精密な検証を行わず、現代においてもいわゆるトンデモ学説として一部で行われている)だが音韻対応以外にも、比較言語学が可能な方法論の構築は必須である。