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男性は得た配偶者の数が繁殖の成功度、すなわち子供の数に直結するが、女性は配偶相手の数を増やしたとしても直接に繁殖成功度に結びつくわけではないので、女性が多くの配偶者を求める進化的な淘汰圧は働かなかったと考えられている。しかし、一妻多夫制をとったとき、生まれる子供の生存率が高いことが、野外観察や実験データから示されている。 オーストラリア国立大学のフィッシャー博士らは、一妻多夫制が種の繁栄に有効であるという根拠を得るため、オーストラリアに暮らす有袋類「チャアンテキヌス」を実験的に交配させた。この動物は生涯一度しか繁殖期をもたない。従来の結果通り、一妻多夫制をとって生まれた子供の生存率は、一夫一妻制にくらべ、約3倍も高かった。そしてDNA解析を行ったところ、精子競争に高率で勝つ雄の子供は、より高い生命力をもつことが判明したのである。一妻多夫制が種の繁栄に有効なのは、精子の高受精率を誇る雄ほど、生命力の強い子供を残すためである、と博士らはのべている。
 
[[カトリック教会]]は、この制度が見られた世界では、女性による幼児殺害が多く見られたとしている<ref>[[エンデルレ書店]]『現代カトリック事典』</ref>。
 
== 事例 ==
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完全な一妻多夫制を持つ生物としては[[チョウチンアンコウ]]がいる。一匹の雌が多数の雄を養うという意味でも完全である。
 
==脚注==
<references />
 
== 関連項目 ==