「優先株式」の版間の差分

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'''優先株式'''(ゆうせんかぶしき)とは、[[利益]]もしくは[[利息]][[配当]]または残余財産の分配およびそれらの両方を他の種類の株式よりも優先的に受け取ることができる地位が与えられた[[株式]]である([[商法]]222条1項)。優先株式はその有利な条件から買い手がつきやすく、資金調達に有利とされる。これに対して上記の場合に劣後的取扱いを受ける株式を'''劣後株式''''''後配株式''')といい、標準となる通常の株式を'''普通株式'''という。
 
== 詳細と現状 ==
利益配当に関して優先した取扱いを受ける株式は'''配当優先株式'''といい、優先株式の一種である。配当優先株式は、[[株式会社]]が優先配当を行ってなお分配すべき配当金が残存する場合に普通株式とともに配当を受けることができる'''参加的優先株式'''と、それができない'''非参加的優先株式'''がある。また、[[配当金]]の不足により優先配当を受けられなかった年度の不足分について次年度以降に優先的に配当がされるものを累積的優先株式といい、されないものを'''非累積的優先株式'''という。
 
優先株式は各種の優先的取扱いをすると同時に他の種類の株式への転換を認めたり、[[株主総会]]における議決権に制限を加えることができる。例えば、利益配当を優先しつつ議決権を制限した株式は株式会社の支配関係(株主比率)に変動を及ぼすことなく新株発行による資金調達を行うことができるので、社債の代替物として利用される。これは支配関係が変動しない以上、もはや本来の意味での[[エクイティ・ファイナンス]]ではない。
 
また、[[大企業]]及び[[都市銀行]]が発行し、同じく大企業および都市銀行、ならびに[[政府]]が保有している場合が多い。優先株式の発行が[[自己資本比率]]を高めたり[[公的資金]]の注入を受けたりする目的で行われるためである。こうした優先株式は一般投資家間で売買されることはないので、[[株式投資]]をする際には、気にする必要は無い。
 
==関連項目==
*[[株式]]
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*[[社債]]
 
[[Category:金融|ゆうせんかふしき]][[Category:商法| ゆうせんかしき]]
[[Category:商法|ゆうせんかふしき ゆうせんかぶしき]]
[[Category:株式市場|ゆうせんかふしき ゆうせんかぶしき]]