「大津地方検察庁襲撃事件」の版間の差分

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'''大津地方検察庁襲撃事件'''(おおつちほうけんさつちょうしゅうげきじけん)とは、{{25年([[暦|1950年]])}}[[12月1日]]に、[[滋賀県]][[大津市]]で発生した公安事件。
 
== 事件の概要 ==
[[1950年]][[12月1日]]午前10時30分頃、[[日本共産党]]地区委員や旧[[在日本朝鮮人連盟|朝連]]の幹部ら3人が[[大津地方検察庁]]を訪れ、[[勾留]]されている同志の釈放を[[検事正]]に要求した。検事正がこの要求を拒否したところ、朝鮮人約100人が集まり検察庁内に侵入しようとした。大津地検は[[大津市警察]]に警察官の派遣を依頼、大津市警だけでは足りないのでため、[[国家地方警察]]にも救援を求めた。警察官到着後、検察庁は解散を命じ、実力で排除した。その際に2人を逮捕し、群集は一旦解散した。
 
この日の大津市は雨が降っており、職にアブれた日雇労働者は失業認定のために[[公共職業安定所]]に集まっていた。手続き終了後、日雇労働者は共産党員の煽動{{要出典}}により[[大津市役所]]経由で大津地方検察庁に集まってきた。
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すると、先ほど解散した朝鮮人の群集が再結集して、日雇労働者の集団を巻き込むような形で、再度地検に突入してきた。日雇労働者は特に反抗的ではなかったが、朝鮮人は暴徒化し、警察官に襲いかかってきた。この事件で43人が逮捕された。
 
== その後の顛末裁判 ==
大津地方検察庁は、[[不退去罪]]、[[公務執行妨害罪]]、[[外国人登録令]]違反で、合計36人を起訴した。[[騒擾罪]]の適用も検討されたが見送られた。裁判の結果、不退去罪については無罪とし、その他の罪については有罪判決を下した。
 
== 参考文献 ==
* 『'''集団犯罪の捜査に関する実証的考察<small>(検察研究所特別資料第1号)</small>'''』(検察研究所  1951年)
* 『'''在日朝鮮人運動<small>(実務教養選書)</small>'''』(篠崎平治  1955年)
* 『'''新修大津市史 第5巻'''』(大津市 1982年)
 
== 関連項目 ==