「フェデックス80便着陸失敗事故」の版間の差分

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着陸失敗事故発生の情報を受け、[[成田国際空港株式会社]]や[[成田市消防本部]]と、近隣8消防本部から計48台の消防車両が出動し、消火活動が行われたが、機体は積荷の影響もあり、2時間以上にわたって燃え続け、同日午前9時4分に鎮火した<ref>[http://mainichi.jp/area/chiba/news/20090324ddlk12040160000c.html 成田空港の米貨物機炎上:「空の玄関」に衝撃 欠航・遅延、旅行客いら立ち/千葉]、千葉 - 毎日jp(毎日新聞)、2009年3月24日付地方版</ref>。機体は全焼し、原形を留めない状態となった。当該事故機は貨物専用機であったため、乗客の搭乗はなかったが、運航乗務員の安否が懸念された。アメリカ国籍の男性運航乗務員は、逆さまになった機体の[[操縦席]]で[[ハーネス]]を着けたまま、宙づりの状態で発見された<ref>http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20090323-567-OYT1T00554.html、 Yomiuri Online、2009年3月23日付</ref>。コックピットクルーは搬送先の[[成田赤十字病院]]で死亡が確認されたが、検死の結果、死因は、機長が胸を強く打ったことによる[[創傷#創傷の種類|胸部臓器の損傷]]、副操縦士が[[焼死]]によるものであると発表された。
 
なお、事故から爆発炎上までの一連の事故発生の模様に関しては、日本の各[[テレビ局]]が成田国際空港の第一ターミナルに設置した定点カメラ<ref name=airline>[[エアライン]]2009年6月号より</ref>によって撮影されていたこともあり、事故発生直後に各テレビ局が自社の番組の中で空港からの中継映像を直ちに放送するなどして対応臨時報道した。また、事故の映像などは、世界各国の報道機関に即座に配信された。
 
成田国際空港が[[1978年]][[5月20日]]に開港して以来、30年近くに亙って旅客機の全損事故・死亡事故は発生していなかったが、今回のフェデックス機事故は空港内で発生した死亡事故として開港以来初の事例<ref>旅客機の接触事故や緊急脱出時の負傷事故等は発生しているほか、[[成田空港手荷物爆発事件]]のように航空機搭載貨物が爆発するテロ事件で死者が出たことはある</ref>で、成田国際空港内における航空事故としては、[[2003年]]1月に起きた[[全日空機成田空港オーバーラン事故|全日空機のオーバーラン事故]]以来2度目のものであった。‎なお死亡事故としては、発着便に限っても、[[1979年]]1月に発生した[[ヴァリグ・ブラジル航空機遭難事故]]以来30年ぶりの全損事故・死亡事故(厳密には行方不明のままである)であった。また、日本国内で死者が出た大型航空機の全損事故は、[[1996年]][[6月]]に[[福岡空港]]で発生した[[福岡空港ガルーダ航空機離陸事故|ガルーダ航空機離陸失敗事故]]以来<ref>乱気流によるものなどでの死亡事故は、これ以外にも発生している</ref>であった。