「海綿動物」の版間の差分

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== 人間との関わり ==
普通海綿綱に属する6種の海綿は海綿質繊維だけからなり、かたい骨片をたないため、スポンジとして化粧用や沐浴用に用いられる。[[地中海]]産、[[紅海]]産の海綿が柔らかく、品質が高いとされる。海底で捕獲した海綿の組織を腐敗させ、のこった骨格を洗い流したものが、スポンジとして店頭でられる海綿となる。日本では、ガラス海綿の一種である[[カイロウドウケツ]]などが、その姿のおもしろ面白などから飾りなどに使われた。
 
海綿は水中に浮遊する食物を[[濾過摂食]]するため、水質汚濁の原因となる水中の微生物や有機物を除去する役割を果たしている。[[カスピ海]]では海綿を水質浄化に用いている{{要出典}}。
 
カイメンからは複雑な構造をつ[[有機化合物]]が多数発見されており、[[医薬品]]の候補として期待されている。抗 [[HIV]] 薬として用いられている[[ジドブジン]]はカイメン由来の天然物と類似した構造をっており<ref>Lisa M. Jarvis, "Liquid Gold Mine", ''C&EN'' '''2007''', 85, 22-28. [http://pubs.acs.org/cen/business/85/8541bus1.html]</ref>、他にも[[ハリコンドリンB]]<ref>[http://www.sci.nagoya-u.ac.jp/kouhou/12/p14_15.html 上村 大輔, "海洋生物由来の“切れ者分子”の謎"]</ref>や環状グアニジン類<ref>長澤 和夫, “海産環状グアニジン系天然物の全合成及び新規グアニジン型不斉有機分子触媒の開発”, ''薬学雑誌'', Vol. '''123''', 387-398 (2003). {{doi|10.1248/yakushi.123.387}}</ref>などが[[抗がん剤]]や抗 HIV 薬、抗[[マラリア]]薬として作用することが確認されている。
 
== 脚注 ==