「ネオムラ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
Luckas-bot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: ru:Neomura
編集の要約なし
24行目:
'''ネオムラ'''('''Neomura'''、単:Neomuran)とは、[[トーマス・キャバリエ=スミス]]らが主張する[[古細菌]]と[[真核生物]]を含むクレード(単系統群)である。このクレードが含む生物自体は、3ドメイン説や[[クレンアーキオータ門#エオサイト仮説|エオサイト説]]におけるプロトアーキアないしアーキアと同一だが、その意味するところは異なる。ネオムラ説においてネオムラは、高度に発展した[[グラム陽性菌]]の1種([[放線菌]])から8億5000万年前に進化したと主張される。
 
ネオムラに共通する性質として、[[ペプチドグリカン]][[細胞壁]]に代わる細胞壁、[[DNA複製]]・[[翻訳 (生物学)|翻訳]]・[[転写 (生物学)|転写]]の改変、[[ヒストン]]H3、H4の獲得など19個の生化学的性質が挙げられている。また、ネオムラ説を述べる根拠として、[[プロテアソーム]]や[[ステロール]]など放線菌と真核生物が関連する15の性質が挙げられている。
 
この仮説は現在それほど有利な説という訳ではないが、数ある真核生物の起源に関する仮説の中でも、その具体的なシナリオが詳細に述べられていることで知られている。なお、ネオムラ(Neomura)は[[ギリシャ語]]で新しい壁(neo+murans)を意味し、英語のnew wallに相当する。ペプチドグリカン細胞壁に代わる新たな細胞壁構造の獲得に因んだものである。