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'''原作'''(げんさく)とは、派生作品を生み出した元の[[作品]]を指す。
 
最初に[[小説]]で発表されたものが、[[映画]]、[[演劇]]、[[漫画]]、[[アニメ]]、[[ゲーム]]など複数メディアに展開された場合すれば、小説版が「原作」となる。また小説などの[[翻訳]]を行った場合には、元の[[言語]]で書かれているものが「原作」と呼ばれる。
 
漫画などで設定や筋を考える者それを作品として仕上げる者が分業している場合、前者を「原作者」と呼ぶ。この時、作品の原型となるコンテ・筋書き的なものが「原作」にあたる。ただし、原作の内容を忠実に再現しようと努力している派生作品もあれば、ほとんど原作とは別の作品内容になっているものもあり、後者の場合は「翻案の元作品」などの扱いがなされることがある。『[[水滸伝]]』と『[[南総里見八犬伝]]』の関係が、これにあたる。
 
== 著作権問題 ==
原作からの派生作品をめぐっては、原作者派生作品の製作者」([[出版社]]、[[アニメ制作会社]]など)との間で[[著作権]]についてや各種[[知的財産権]]の問題が起こる場合がある。特に近年では漫画・アニメ・ゲームなど複数のメディアで同時にストーリーを展開し、連動([[メディアミックス]])する作品も多く、どのメディア(媒体)をもって『原作』とするのか、その定義や境目、原作者が明確でなく、曖昧な作品も増えつつある。
 
特に近年では漫画・アニメ・ゲームなど複数のメディアで同時にストーリーを展開([[メディアミックス]])させる作品も多く、どのメディア(媒体)をもって『原作』とするのか、その定義や境目が明確でなく、曖昧な作品も増えつつある。
原作者・漫画家・[[アニメ制作会社]]などの間で問題が起こった作品としては『[[キャンディ・キャンディ]]』や『[[宇宙戦艦ヤマト]]』などがある。
 
ある作品がメディアミックスされた場合、その「原作者」だけでなく「出版社」「アニメ制作会社」などにも各種の権利が行き渡り、複数に分散されることで『誰がどの面で「権利」と「責任」を持つのか』、その所在が不明瞭になることがある。そのため、アニメ化・ゲーム化などにおける権利者や[[印税]]([[ロイヤリティ]]の分配など)を巡る争いや訴訟に発展することも少なくない。
 
原作者・漫画家・[[アニメ制作会社]]などの間で問題が起こった作品としては『[[キャンディ・キャンディ]]』や『[[宇宙戦艦ヤマト]]』などがあり、知的財産権を巡る問題として引き合いにされることもある。
 
== 関連項目 ==
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* [[演出]]
* [[著作]]
* [[著作権]]
* [[漫画原作者]]
* [[原作破壊]]