「被写界深度」の版間の差分

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==被写界深度を生かした写真表現==
===パンフォーカス===
{{See also|パンフォーカス}}
遠くのものも、近くのものもハッキリ写ってほしいという願望は、平均的なカメラ利用者にとって、ごく自然なものといえよう。たとえば、観光地に行って背景と、手前の人物の両方にピントが合ってなければ[[記念写真]]としては失格である。そのため、こういう場合は、被写界深度を深くし、[[パンフォーカス]]状態で撮るのが適切である。できるだけ、[[広角レンズ]]を用い、[[絞り]]を絞り込んで([[F値]]を大きくする)撮影するのが基本である。ただ、絞り込むと、どうしても[[シャッタースピード]]が遅くなり、暗いところでは[[ブレ]]の原因になる。ある程度、[[感度]]を上げてシャッタースピードを短縮することも一つの工夫である。また、絞りすぎると、[[光]]の[[回折]]現象のため[[小絞りボケ]]が生じるので注意が必要である。[[携帯電話]]のカメラ、[[コンパクトカメラ]]や[[レンズ付きフィルム]]はパンフォーカスに適合して設計されることが多い。
冒頭のバラと洋館の写真は[[パンフォーカス]]といわれる写真である。被写界深度が深く、近景から遠景まですべてピントが合って見える。
 
遠くのものも、近くのものもハッキリ写ってほしいという願望は、平均的なカメラ利用者にとって、ごく自然なものといえよう。たとえば、観光地に行って背景と、手前の人物の両方にピントが合ってなければ[[記念写真]]としては失格である。そのため、こういう場合は、被写界深度を深くし、手前から遠景までピントを合わせ[[パンフォーカス]]状態で撮るのが適切である。
 
遠くのものも、近くのものもハッキリ写ってほしいという願望は、平均的なカメラ利用者にとって、ごく自然なものといえよう。たとえば、観光地に行って背景と、手前の人物の両方にピントが合ってなければ[[記念写真]]としては失格である。そのため、こういう場合は、被写界深度を深くし、[[パンフォーカス]]状態で撮るのが適切である。できるだけ、[[広角レンズ]]を用い、[[絞り]]を絞り込んで([[F値]]を大きくする)撮影するのが基本である。ただ、絞り込むと、どうしても[[シャッタースピード]]が遅くなり、暗いところでは[[ブレ]]の原因になる。ある程度、[[感度]]を上げてシャッタースピードを短縮することも一つの工夫である。また、絞りすぎると、[[光]]の[[回折]]現象のため[[小絞りボケ]]が生じるので注意が必要である。[[携帯電話]]のカメラ、[[コンパクトカメラ]]や[[レンズ付きフィルム]]はパンフォーカスに適合して設計されることが多い
 
[[携帯電話]]のカメラ、[[コンパクトカメラ]]や[[レンズ付きフィルム]]はパンフォーカスに適合して設計されることが多い。
 
パンフォーカスは、[[風景写真]]などによく利用される。また[[スナップ写真]]に用いると、ピント合わせの時間が省略でき、シャッターチャンスをつかみやすい。