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[[冷媒]]や[[溶剤]]として20世紀中盤に大量に使用されたが、[[オゾン層破壊]]の原因物質ならびに[[温室効果ガス]]であることが明らかとなり、今日では様々な条約・法律によって使用には大幅な制限がかけられている。
 
'''フロン'''という呼び方は、日本でつけられた俗称である。日本以外では[[デュポン]]社の商標名である'''フレオン''' (freon) と呼ばれる言うことが多い。
 
== 分類 ==
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== 歴史 ==
フロン類は、はじめ家庭用冷蔵庫の[[冷媒]]として開発が進められた。当時の冷蔵庫には[[アンモニア]]が冷媒として使用されていたが、よりもっと扱いやすい代替品が求められていた。
 
1920年代、米国の冷蔵庫メーカー[[フリッジデール]]社の親会社であった[[ゼネラルモーターズ]]社 (GM) は、傘下のゼネラル・モーターズ・リサーチ・コーポレーションの[[チャールズ・ケタリング]]や[[トマス・ミジリー]]らに、[[アンモニア]]の代替となる化学物質の研究を命じた。
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1970年代に[[オゾン層破壊]]が問題化すると、フロン類はその原因物質とされ、[[1985年]]の[[オゾン層の保護のためのウィーン条約]]や[[1987年]]の[[オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書]]により、製造及び輸入の禁止が決定された。これにより CFC の代わりとしてオゾン層を破壊しにくい HCFC や HFC が[[代替フロン]]として利用され始めた。
 
1990年代には、CFC の他、代替フロンの HCFC や HFC も[[温室効果ガス]]として問題になり、[[地球温暖化]]への懸念からを悪化させないように、1997年の[[京都議定書]]により規制が行われつつある。
 
日本においては、ウィーン条約やモントリオール議定書を受け1988年に[[特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律]]が制定され、1996年までに15種類のフロン類が全廃されている。また、これまで使用されてきたフロン類の回収・破壊のために[[フロン回収破壊法]]、[[家電リサイクル法]]、[[自動車リサイクル法]]などの法律が制定され、フロン類の含まれる製品の廃棄時における適正な回収および破壊処理の実施等が義務づけられている。しかし、モントリオール議定書では[[開発途上国]]での使用はまだ認められており、問題となっている。