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'''室堂小屋'''(むろどうこや)は[[富山県]][[中新川郡]][[立山町]]室堂にある現存する日本最古の[[山小屋]]。国の[[重要文化財]]に指定されている。「立山室堂」と呼ばれる場合もある。現在は、隣に立山室堂山荘の[[山小屋]]([[宿泊施設]])がある。
{{mapplot|137.600806|36.578195|室堂小屋の位置図}}
 
== 歴史 ==
[[ファイル:Murodou koya01.JPG|thumb|250px|日本最古の山小屋 室堂小屋南室]]
[[雄山]]山頂の[[雄山神社]]へ参詣するための[[宿坊]]であり、北室と南室の2棟からなる。
*[[1617年]]([[元和]]3年)に、北室の中央部分は藩主[[前田利家]]夫人[[玉泉院]]が再興した際に建てられたと考えられている。
*[[1967年]]([[寛文]]7年)から[[1713年]]([[正徳]]3年)の間に、北室を増築し、あわせて南室を建設したと考えられている。
*[[明治]]以降は[[廃仏毀釈]]の影響などにより民間に払い下げられ、のちに[[立山室堂山荘]]として[[立山信仰]]の拠点のみならず、登山や観光拠点の山小屋として使用されてきた。
永年にわたる補修などにより、山荘とて使用されていた最終期には建物全体がトタンで覆われ、アルミサッシの窓がとりつけられていた。
*[[1986]]([[昭和]]61年)に、[[富山県]][[文化財]]に選ばれ、翌年隣接する区域に新しい[[立山室堂山荘]]が建設された。
*[[1992]]([[平成]]4年)に、解体修理が行われた。
*[[1995]](平成7年)に、国[[重要文化財]]に指定された。
 
解体修理の際に行われた[[立山町]]教育委員会の発掘調査によれば、[[12世紀]]の宗教的な遺物が発見されており、[[15世紀]]頃の建てられた建物の礎石も確認されている。[[鎌倉時代]]からこの地点で僧侶や修験者による何らかの宗教活動があったことが確認できる。また南北棟と別にもう一棟の建築物があったことも確認されている。
 
現存する山小屋としては最古の建築である。