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大平は選挙後に行われた三木・[[中曽根康弘]]・[[福田赳夫]]との会談で、党分裂を心配した中曽根の「実力者会談に大平の進退を預け、最終的に福田が判断する」という案を蹴り、党機関に進退を一任すべきと主張、政権に固執する姿勢を鮮明にした。そのため、大平になんらかの形で責任を取らせた上で政権存続を認めようと考えていた福田の怒りや中曽根の失望を買い、反主流4派は辞任要求を強めた。
 
[[自由民主党副総裁|副総裁]]である[[西村英一]]は調停に奔走し、三木・中曽根・福田と相次いで会談。福田の「総理・総裁分離案」または「期限付き政権存続」の方向で話が進むのであれば責任をとった形になるため、大平との会談に応じるという意向をもとに、西村は大平に大平自身の進退を自分に一任しなければ調停できないと主張。大平も玉虫色表現で一任を認めた。西村はそれを基に福田と大平の会談をセットしたが、大平は西村に非主流派と主流派の意見をとりまとめを一任しただけで最終的には自分で判断すると考えていたため、大平が進退を含めて一任したと解釈した西村・福田との間で食い違いが生じ、会談は決裂に終わった。その後大平は西村への進退の一任を決断したものの、時すでに遅く非主流派は強硬論が台頭し結束が高まっていた。首相候補問題と大平首相の責任問題は党機関へ一任することで進められていったが、ここでもその党機関を代議士会(衆院議員のみからなり、反主流派優勢)とするか、[[両院議員総会]](衆参両院の議員からなり、主流派優勢)とするかで対立することになる。
 
主流派の大平派と田中派は、両院議員総会での首相候補決定を決断する。一方、反主流派は福田を首相候補とするために、「自民党をよくする会」を結成。反主流派は両院議員総会が行われるはずの党ホールを椅子で[[バリケード]]を作って封鎖し、物理的に両院議員総会を阻止しようとした。[[浜田幸一]]が反主流派と交渉に臨むも解決できず、交渉を打ち切って実力行使でバリケードを強制撤去し<ref>傍から見れば椅子を放り投げて暴れているようにしか見えないため、その後も幾度となくこのシーンが再放映された。</ref>、何とか両院議員総会を開催にこぎつけた。両院議員総会では大平首相を首相候補とすることを決定するが、反主流派はそれを無視する形で独自に[[福田赳夫]]を首相候補とすることを決定した。