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[[ファイル:4-Stroke-Engine.gif|154px| thumb |4サイクル機関<br/> (1)吸入<br/> (2)圧縮<br/> (3)燃焼・膨張<br/> (4)排気]]
'''4ストローク機関'''(フォーストロークきかん、Four-stroke cycle engine)は、[[レシプロ]]型[[内燃機関]]の一種である。4ストローク/1サイクルエンジンのこと
 
略して'''4スト'''ともいい、エンジンの動作周期の間に4つのステージ行程を経ることからこのように呼ばれる。また、[[ドイツ]]の発明者、[[ニコラス・オットー]]を採って[[オットーサイクル]]と呼ばれることもある。4ストローク/1サイクルエンジンのうち分母を略すか分子を略すか一定しておらず'''4サイクル機関'''や'''4程機関'''とも呼ばれる。
 
== 概要 ==
ストローク(行程)とはピストンの往復運動の片道のことである。ステージとは内燃機関の動作段階のことである。1サイクルは内燃機関の全動作段階の1周期のことである。4ストローク機関は1行程を1ステージに対応させる容積型内燃機関であり、4行程で1サイクルを構成する(すなわちクランク軸の2回転で1サイクルを構成する)内燃機関である。
現行の[[オートバイ|二輪車]]や[[自動車|四輪車]]はほとんどこの方式である。一般に定気圧の4サイクルエンジンの性能向上高出力化は高回転化で達成されることが多く、多気筒化やバルブ数を増やすことは、その手段の一つである。
それは、多気筒化やバルブ数を増やすことによって、各可動部品を小さくして、質量を少なくすることが可能なため、高速回転エンジンを設計することが出来るからである。
しかしながら、バルブ数は増やせばよいというものでもなく、総合効率はかえって低下する。現実的には5バルブ以上に増やしても吸気効率も上がらず、却って部品点数が増えるために構造が複雑になり、摩擦損失も多くなり、コストが上がるなどの弊害が多くなる。また、回転数を高くすると騒音や振動が増えて寿命が短くなるために、市販車の場合では、車種にもよるが、2輪車では最高でも18000rpm程度、4輪車では最高でも7000~8000rpm程度の回転数である。
 
== 行程 ==
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=== 欠点 ===
*同排気量で比較すると出力が低い(同消費燃料での比較ではない)(同一周期に2倍の回転数をかけるため当たり前)。
*[[バルブ]]などの部品点数が増えるために重くなり、コストもかかる。
<!--- 超低回転、超大ストローク長の船舶用大排気量のディーゼルエンジンでは単一行程でも十分に燃焼、排気しきるため燃費の良さから2ストロークが用いられる。--->
 
=== 誤解 ===
*爆発行程がクランク2回転に対し1回であることから、単気筒では使用できない、または実用的ではないという誤解が生じ、一時期、教育向けの[[図鑑]]にもそう記載されていた事があった。
 
<!---*日本市場においては[[マルチバルブ]]=高性能および高効率と認識が強い。[[1980年代]]当時[[トヨタ]]自動車が[[DOHC|ツインカム(DOHC)]]エンジンの市場展開に積極的であり、[[日産自動車]]の[[ターボ]]エンジン展開に対して明暗が分かれた。しかしエンジンの性能は、バルブ形式や弁機構で決まるほど単純ではない。日本では旧式扱いされている[[OHV]]形式は現在でも[[アメリカ合衆国|アメリカ]]では主流であり、性能も決定的な差は無い。現在の(最新の)技術で[[OHV]]エンジンや[[SOHC]]エンジンを設計してもDOHCエンジンと同等のスペックは実現可能である。以上を省略。理由は「性能」「効率」「スペック」の異なる概念を混同してはいけない。--->
 
== 関連用語 ==