「ハイスクール!奇面組」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
5行目:
{{netabare}}
==あらすじと特徴==
 架空の高校「一応高校」を舞台に、一堂零をはじめとする5人組の'''奇面組'''と河川唯と宇留千絵など様々な[[個性]]的な[[キャラクター]]が活躍するドタバタ[[ギャグ]]・[[喜劇|コメディ]]。奇面組は名前の通り変な顔の5人組だが、他人に笑われようとも自分の個性を堂々とさらけ出すことをモットーに、日夜[[変態性欲|変態]](本作での「変態」は奇人・変人という意味で使われ、性的な意味は薄い)な珍事を繰り広げている。
 
 『3年奇面組』から引き続き、腕組や番組や組など様々な個性あふれる5人組が登場し、キャラクターの名前も一堂零(一同、礼!)という風に語呂合わせになっている。一話完結の話も多いがクラブ挑戦シリーズとして複数回に渡り、奇面組が新たに登場する手ごわいライバルとスポーツ等で対決するという話などもある。
 
 また、奇面組メンバーは同じキャラクターが、しばしば通常の頭身(主に6頭身)と、頭はそのままに、胴体を縮めた2頭身に描き分けられる。2頭身は動きの激しいギャグに使われることが多く、特にリーダーの[[一堂零]]は2頭身になる頻度が高い。奇面組と春曲鈍以外は、2頭身になることはあまりない。
 
==連載の経緯==
 作者である新沢基栄は、『[[サザエさん]]』や『[[ドラえもん]]』の様にキャラクターが年を取らないという設定を嫌って、『3年奇面組』のキャラクターに毎年きちんと年を取らせていた。当然、中学校を卒業させざるを得なくなってしまう。なんとかつじつまを合わせて奇面組と河川唯と宇留千絵を同じ学校に通わせることに成功。晴れて『ハイスクール!奇面組』として続けてゆくことになった。
 
 新沢は、奇面組が高校卒業した時点で、つまり3年間で完結させる予定でいた。しかし、人気作品は出来るだけ引き延ばす編集部側の方針により、予定通りに終了させる事が出来なくなった(引き延ばしの極端な例で有名なのが[[鳥山明]]の『[[ドラゴンボール|DRAGON BALL]]』)。作者の方針として奇面組の大学生活を描く気が全く無かった為、苦肉の策として作者自身が[[タイムマシン]]に乗って1年前に戻ってもう一度3年生の頃の話を描く事になった。あくまで同じ年の違ったできごとを拾い出すという設定のため、キャラクターが年を取らない作品とは違い、同じ事件や行事は二度と登場しない。
 
 そういったいささか無理のある設定を3度ほど繰り返した頃に、新沢の持病である腰痛(学生時代に友人と相撲ごっこをしていて、さば折りをこらえ過ぎた事が原因と語っている)の悪化が激しくなり、連載休止に追い込まれる。その時、編集部によって握り潰され続けて来た新沢自身の作品完結の意向が初めて集英社上層部の伝わるところとなり、相談の末に単行本穴埋め用の2話+ラスト3回を描いて終了と言う話に落ち着いた。ラスト3回は既に新沢の頭の中に用意されたもので、その最終回は[[夢オチ]]の典型と見做されて当時の読者の強い反発を呼んだ。しかし新沢は夢オチと取られるのは心外と語り、その為か後に発売された愛蔵版及び文庫版ではわずかな加筆がされている。
 
 [[ボクはしたたか君]]終了後、数本の書き下ろし以外は長年ブランクが続いて来たが、[[1999年]]発刊のワールドフォトプレス『コミック★フィギュア王』、[[2000年]]の[[マガジンハウス]]『[[Popeye]]』増刊「帰ってきた ハイスクール!奇面組」で、12年ぶりに新作を発表したが、これまでと同様、従来のエピソードと重複した話はない。「帰ってきた ハイスクール!奇面組」については、編集者が原稿を紛失した際の態度に激怒し、2003年、新沢は原稿料と慰謝料合わせて610万円の損害賠償を求めて係争中である。なお、その紛失したと言われる原稿は、掲載された各種雑誌発行の際の印刷作業時に保存されていたデータから復元の上で後日単行本として一括掲載されている。
 
 2001年新連載の『フラッシュ!奇面組』では、中学3年生から改めて描き直している。現代風にアレンジされているほか、旧作とのエピソードの重複や設定変更が初めて行われた。また、月刊連載であることから、同じ年度を繰り返さない方針はそのままだが、高校進学後は時間の流れが現実より遅くなっている。作者の体調面が相変わらず芳しくない為か、休載も多い。
 
== 主な登場人物 ==