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'''ライム病'''(''Lyme disease''、ライムボレリア症
==発生地==
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==病原体==
本病の病原体であるボレリアは、全長約10μm、直径0.2-0.3μmの螺旋状のスピロヘータ。遺伝学的性状により現在までに10種に分類される
本病を引き起こすものは広義の、ボレリア・ブルグドルフェリ ''[[:en:Borrelia burgdorferi|Borrelia burgdorferi]]'' であるが、本種はいくつかの遺伝種に分けられている。
*狭義のボレリア・ブルグドルフェリ ''B. burgdorferi''(アメリカの典型的ライム病の病原体)
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==症状==
▲*第1期:感染初期(stage I)
▲*:マダニによる咬着より数日から数週間後に、刺咬部を中心とした特徴的な遊走性[[皮膚炎|紅斑]]を呈する。この症状は、狭義の ''B. burgdorferi'' 以外による非典型的なライム病でもすべてに共通して発症する。しかし、無症状な人も約25%いる。<ref name="banyu" /> 他に、[[リンパ節]]の腫張や、筋肉痛、関節痛、頭痛、発熱、悪寒、倦怠感などの[[インフルエンザ]]様の症状を伴うこともある。体調の悪さと疲労感は数週間続くので、紅斑が出ない場合は特に、インフルエンザやかぜと間違えられることがある。<ref name="banyu" />
▲*:体内循環によって病原体が全身に拡散することにより、皮膚症状、神経症状([[髄膜炎]]や[[脊髄神経根炎]]、末梢性[[顔面神経]]麻痺)、心疾患、眼症状、関節炎、筋肉炎など多彩な症状が現れる。不整脈などの循環器症状、リンパ球腫などを呈することもある。
▲*第3期:慢性期(stage III)
▲*:感染から数か月から数年後に、慢性萎縮性肢端皮膚炎、慢性関節炎、慢性脳脊髄炎、角膜炎などを生ずる。
== 診断と治療 ==
病原体を培養するのは非常に難しいため、血液中の細菌に対する抗体価を測る方法が一般的
=== 診断 ===
=== 治療 ===
:日本では使用可能なワクチンはない。<ref name="forth" />▼
==森林を歩く際の注意==
*足首からふくらはぎにかけて露出しないようにズボンの裾をとめる、もしくは靴下の中に入れ込む。
*ダニの付着が判別しやすい明るい色の衣服を着用し、休憩時などに同行者同士でダニの付着の有無を確認する。
*ダニを取り除くときには、ピンセットや先のとがった毛抜きなどで、皮膚にできるだけ近いところでダニの頭か口を挟んで真っすぐ上に引き抜く。体の部分を挟んだりつぶしたりしないこと。機械的に病原体の注入が起こり感染の確率が高まる
*取り除いたダニは保管し、後日、症状が出た場合には病院へ持参する。咬着後24時間以内に除去すると感染率が低いと言われている。
*スプレー式の[[防虫剤]]は有効なので、必要に応じて利用する。
==関連項目==
== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
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