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{{medical}}
'''内科学'''(ないかがく、{{lang-en-short|Internal Medicine}})は、主に身体の臓器([[内臓]])を対象とし、一般に手術によらない方法での診療とその研究を行う[[医学]]の一分野。
 
[[医学]]において古代よりその基礎中心ともえる領域。
 
対照的に[[外科学]]がある。
 
{{medical}}
 
== 歴史 ==
=== 古代 ===
内科学は[[医学]]の原点として[[メソポタミア文明]]や古代中国、インドでそれぞれ発祥したとわれている。古代中国では紀元前の五帝時代には「黄帝内経」という医学書が編纂されている。
 
=== 中世 ===
 
=== 現代 ===
現代の内科学は[[物理学]]、[[化学]]、[[薬理学]]とともに発展してきたといえる。電気や放射線といった分野での発展は[[心電図]]や[[X線]]といった技術を生み出した。また、化学合成技術の発展は新たな治療薬と薬物を用いた研究による新たな医学上の発見をもたらした
 
電気や放射線といった分野での発展は[[心電図]]や[[X線]]といった技術を生み出した。また化学合成技術の発展は新たな治療薬と、薬物を用いた研究による新たな医学上の発見をもたらした。<br>
大きな飛躍をもたらした代表的なもの:
;心電図
* 心電図: 循環器領域における大きな発明のひとつ。[[ウィレム・アイントホーフェン]]は1924年、[[ノーベル生理学・医学賞]]を授与された。
* [[X線撮影]]: 内科のみならず、すべての医学分野での循環器領域における大きな進歩がみられた発明のひとつ。[[ルヘルム・アイントホーフェン]]は1901、1924年、第1回[[ノーベル学・医学賞]]を受賞し授与された。
;[[X線撮影]]
* [[ペニシリン]]の発見: [[アレクサンダー・フレミング]]は1945年、[[ノーベル生理学・医学賞]]を受賞した。当初、ペニシリンは大量に合成できなかったが、科学技術の発展により、人工的に合成できるようになり安定した量を安価に供給できるようになった。
* [[ポリメラーゼ連鎖反応]]:内科技術は様々らず、すべての医学分野で利用されているの大きな進歩、内科では特に感染症領域で診断・治療に劇的な変化をもたた。[[キャリーヴィルヘルムマリスレントゲン]]は1993、1901年、第1回[[ノーベル物理学賞]]を受賞した。
;[[ペニシリン]]の発見
* [[ペニシリン]]の発見: [[アレクサンダー・フレミング]]は1945年、[[ノーベル生理学・医学賞]]を受賞した。当初、ペニシリンは大量に合成できなかったが、科学技術の発展により、人工的に合成できるようになり安定した量を安価に供給できるようになった。
;[[ポリメラーゼ連鎖反応]]
:この技術はさまざまな分野で利用されているが、内科では特に感染症領域で診断・治療に劇的な変化をもたらした。[[キャリー・マリス]]は、1993年、[[ノーベル化学賞]]を受賞した。
 
== 分野 ==
内科学は主に臓器別に分類されていった。対照的に[[外科学]]は身体の部位別(解剖学的)に分類されていった。
 
近年医学が多様化し「学」と色々な種類の名称が聞かれるようになったが、ここでは歴史的に古くから存在する代表的な内科学の分野を取り上げる。
*''';[[循環器学]]'''([[英語|英]]'''Cardiology'''):Cardiology)
:元々の語源となっているように「'''心臓学'''(Cardiology)」として発展していった。現在では[[心臓]]から[[循環器]](Circulatory)全般を取り扱う分野として発展している。
*''';[[消化器学]]'''([[英語|英]]'''Gastroenterology''':Gastroenterology and '''Hepatology''')Hepatology)
:元々の語源となっているように「'''胃腸学'''(Gastroenterology)」と「'''肝臓学'''(Hepatology)」の双方を含んで、[[胃]]、[[腸]]から[[肝臓]]、[[胆嚢]]、[[膵臓]]など[[消化器]](Digestive)全般を取り扱う分野として発展している。
*''';[[呼吸器学]]'''([[英語|英]]'''Pulmonology'''):Pulmonology)
:元々の語源となっているように「'''肺臓学'''(Pulmonology)」として発展していった。現在では[[肺臓]]から[[呼吸器]](Respiratory)全般を取り扱う分野として発展している。
*''';[[内分泌学]]'''([[英語|英]]'''Endocrinology'''):Endocrinology)
:[[副腎]]等の[[内分泌]]器官を取り扱う分野。
*''';[[血液学]]'''([[英語|英]]'''Hematology'''):Hematology)
:[[白血病]]など[[血液]]系を扱う分野。
*''';[[腎臓学]]'''([[英語|英]]'''Nephrology'''):Nephrology)
:[[腎臓]]を中心に[[泌尿器]]を取り扱う分野。
*''';[[神経学]]'''([[英語|英]]'''Neurology'''):Neurology)
:[[脳]]、[[神経]]、[[筋肉]]等を取り扱う分野。
*''';[[感染症学]]'''([[英語|英]]'''Infectious:Infectious diseases''')diseases)
:[[感染症]]を取り扱う分野。
*''';[[リウマチ学]]'''([[英語|英]]'''Rheumatology'''):Rheumatology)
:[[膠原病]]を中心に取り扱う分野。
*''';[[心身医学]]'''([[英語|英]]'''Psychosomatic:Psychosomatic Medicine''')Medicine)
:心的要因から生じる内科的疾患を取り扱う分野として発展していった。日本が草分けともえる。
*''';[[腫瘍学]]'''([[英語|英]]'''Oncology'''):Oncology)
:[[腫瘍]]を中心に取り扱う分野。元々[[抗がん剤]]等が開発されるまで[[腫瘍]]は治療の観点から[[外科学]]で取り扱われる代表的領域であった。
 
== 現状 ==
一般的に[[臨床医学]]の根幹ともいえるべき分野であり、[[開業医]]等では元々内科を専門としている[[医師]]ではないところでもかならず標榜している科でもある。ただ一般的に誰でも標榜しているとして「内科医」としての技量・見識の医師間の差は大きい。
 
また近年、医学的知見の蓄積は莫大なものとなり、一口に内科学とってもその全般に精通することが不可能となっているという現実から、内科医のなかでも[[医師]]の[[専門医]]志向の高まっており、自分の専門とする分野以外は取り扱わないとする内科医も多く、全身を評価診療する「一般総合内科医」が減りつつある。
 
== 関連項目 ==
*[[医学]]
 
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{{Medical-stub}}
 
[[Category:内科学|*]]