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== 歴史 ==
サンディカリスムとは、フランス語で労働組合を意味する「Syndicat」(サンディカ)に由来する。[[19世紀]]末から[[20世紀]]前半、主に[[フランス]]と[[イタリア]]で支持を集め、[[イギリス]]や[[アメリカ合衆国]]でも影響力を持った。イタリアのサンディカリストの中には、後にイタリア・[[ファシズム]]の協同体主義である[[コーポラティズム]]に賛同したものや影響を与えた者もいる。
 
サンディカリスムが産業あるいは経済セクター単位の組織化に重点を置くのは、20世紀初頭にサンディカリスムが独立した思想的潮流となり始めて以来の特徴である。これに対して当時の社会主義者の多くは、まだ国家主導の[[社会主義]]システムの実現可能性に明らかな信頼があったこともあり、[[政党]]を通じた政治活動を行い社会主義を実現することに重点を置いていた。おり、労働組合については産業公有化への踏み台という認識であった。
 
サンディカリストたちは産業別組合に重点を置くところでは一致しているが、すべてのサンディカリストが政治活動も拒否しているわけではない。例えば、[[ダニエル・デ・レオン]]の思想を支持する[[デ・レオン主義|デ・レオン主義者]]やその他の産業別組合主義者の中には、経済人による政治家への[[ロビー活動]]に比べて労働組合の政治的優位性は劣ることを認め、政治組織と産業組織を並行して組織し政治闘争を重視することを主張していた。
 
== 政府とサンディカリスムの関係 ==