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== ピントが合っているとはどういうことか ==
[[画像:A70-210mmF4+LX.jpg|right|210px|thumb|1980年代に流行した被写界深度曲線が刻まれたズームレンズの例。この曲線内に距離目盛りがあれば、ピントが合っていることの目安となる。]]
理想的な写真レンズにおいてピントが合っていると言うことは被写体の位置に点光源があると想定したとき、その点光源から放たれた光が、[[写真フィルム|フィルム]]面ないしは[[撮像素子]]表面においてもただ一点にのみ集中するということである。実際のレンズでは、諸[[収差]]のためそのような状態は実現できないのであるが、実用上は仮想的な点光源からの光が結像面上でもっとも強く収束するような条件をって、ピントが合っていると考える。ピントが合っている状態から、先の仮想的な光源を前後に動かすと結像面上での像はよりぼやけ、[[絞り (光学)|絞り]]の形状が円形であるならば点光源からの光が結像面上ではある円形の範囲に散らばる。このように、一般的にはピントが合っていてもいなくても点光源からの光が結像面上で結ぶ像は円形となり、この円のことを'''錯乱円'''と呼ぶ。錯乱円の大きさはレンズの[[焦点距離]]と[[F値|絞り値]]に依存し、被写体の距離がピントが合っている場所から離れれば離れるほど大きくなる。
 
錯乱円の大きさが、フィルムに塗布された乳剤中の感光性物質の粒子の大きさや、撮像素子の画素ピッチよりも小さかったならば、ピントが厳密に合っているのかどうかを撮影された画像から区別することは不可能である。また、撮影された画像を鑑賞する際に、錯乱円の大きさが人間の目で見て点と区別がつかないほどに小さければ、その位置でもピントが合っているとみなしてかまわない。そのような最大の大きさを持つ錯乱円のことを特に'''許容錯乱円'''と呼び、フィルムや撮像素子のサイズなどによって異なってくる。
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! サイズ
! [[写真フィルム#サイズによるもの|フィルム<br />フォーマット]]
! フィルムの画面サイズ<!--{{fn|1}}-->
! 許容錯乱円の直径
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