「トレッスル橋」の版間の差分

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'''トレッスル橋''' (Trestle bridge) とは末広がりに組まれた[[橋脚]]垂直要素(縦材)を多数短スパンで使用して橋桁を支持する形式の[[橋梁]]で、一般には[[鉄道橋]]としての用例が多い。
 
== 概要 ==
[[Imageファイル:TVRR train crossing a trestle bridge, 1916.jpg|thumb|right|200px|[[ノーザン・パシフィック鉄道|ティンバートレッスル橋]]]]
トレッスルとは「架台」、あるいは「うま」のことで、これに橋桁を乗せた構造を持つ[[桁橋]]である。長大なスパンがとれないため、多数の橋脚を必要とするので河川や海上に建設するのには不向きだが、陸上橋とすればトータルとしての使用鋼材量が少なくて済む(鋼製トレッスル橋の場合)。
 
山岳地帯や、渡河橋へのアプローチとして川沿いの[[氾濫原]]を横断するため等の目的で、[[19世紀]]には木製のトレッスル(ティンバートレッスル)が広範囲に造られた。樹皮をむいた丸太を[[クレオソート油]]に漬けて防食性を増したものを垂直要素の主構造材(縦材)とし、これに材木を釘うちやボルト係合してブレース(横材)とするのが一般的であった。
 
[[20世紀]]に入り、比較的大きな線路勾配が許容されるようになり、また、[[トンネル]]技術が発達したことにより、トレッスル橋の必要性は減少した。
 
日本では、[[2009年]]([[平成]]21年)時点で鉄道橋11橋、道路橋1橋、計12橋が現存していた<ref>{{PDFlink|[http://web.pref.hyogo.jp/contents/000109784.pdf 用語の解説(兵庫県)]}}</ref>。この中では[[西日本旅客鉄道|JR西日本]][[山陰本線]][[余部橋りょう]](余部鉄橋、餘部橋梁)が日本最長のトレッスル橋であった<ref name="hyogo20090330">[http://web.pref.hyogo.jp/wd05/wd05_000000073.html 余部鉄橋利活用基本計画] - {{PDFlink|[http://web.pref.hyogo.jp/contents/000123702.pdf 概要]}} / {{PDFlink|[http://web.pref.hyogo.jp/contents/000123703.pdf 本文]}} [[兵庫県]] [[2009年]][[3月30日]]</ref>が、[[2010年]](平成22年)[[7月16日]]で供用を終了して一部が解体された。現在は[[青森県]]と[[岩手県]]の県境にある旧[[国道4号]]の青岩橋(189.0m)が日本最長で、鉄道橋では[[南阿蘇鉄道]]の立野橋梁(136.8m)が日本最長である<ref>[http://web.pref.hyogo.jp/contents/000065124.pdf 余部鉄橋利活用検討会 第1回会議 資料] 34ページ目に現存するトレッスル橋の一覧がある。</ref>。
 
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ファイル:Kaiunbashi, Sango, Nara05.JPG|[[開運橋 (信貴山)|開運橋]]
ファイル:Asashi.jpg|[[旭沢橋梁]]
Fileファイル:Tulip Viaduct.jpg|[[:en:Tulip Viaduct|Tulip Viaduct]]
Fileファイル:Lethbridge High Level.jpg|[[:en:Lethbridge Viaduct|Lethbridge Viaduc]]
Fileファイル:Phot kinzuabridge2.jpg|[[:en:Kinzua Bridge|Kinzua Bridge]]
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