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カラーフィルムの普及後もブルーバック合成は使われ続けた。その手法は以下のようなものであった。
#撮影したカラーポジフィルムを、青の補色である黄色フィルターを使って(実際は赤色を使った)オプティカルプリンターで撮影する。この際用いるフィルムはオルソマチックタイプのハイコントラスト・モノクロフィルムである。これによって露光、現像されたフィルムは「スヌケ(透明)背景+ネガ像」状態となる。
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##(b)カメラ内のフィルムを巻き戻す。▼
▲(4) (2)と(3)で作成したハイコントラスト・モノクロ・フィルムを2枚重ねると、両者背景はスヌケ(透明)で、リンゴだけの雄(凸=オス)マスクが出来上がる。これを適切な露出で撮影すると、リンゴの雌(凹=メス)マスクが作成される。またこのマスクをネガポジ反転することで背景だけが透けたオスマスク(透明背景にリンゴのシルエット状態)が出来上がる。
##(c)下画(したえ)のマスターポジを外し、メスマスクを装着する。その際に上下左右、大きさを適切に合わせておかないと、マスクズレが発生する。<この部分が一番難しい。▼
##(d)手前のオスマスクを外し、中画(なかえ=この場合リンゴ)のマスターポジを装着する。▼
▲(5) (a)まずカメラに近いプロジェクターにオスマスクを掛け、カメラから遠いプロジェクターに下画(したえ)のマスターポジを掛け撮影する。【もし撮影されたフィルムをこの時点で現像してみれば、リンゴの部分だけが黒くなっているはずである。リンゴ部分は未露光であるから。】
##(e)メスマスクは動かさずに、リンゴのマスターポジの位置を微調整する。合っていたら撮影することでリンゴと背景が合成されたフィルムが出来上がる。▼
▲(b)カメラ内のフィルムを巻き戻す。
▲(c)下画(したえ)のマスターポジを外し、メスマスクを装着する。その際に上下左右、大きさを適切に合わせておかないと、マスクズレが発生する。<この部分が一番難しい。
▲(d)手前のオスマスクを外し、中画(なかえ=この場合リンゴ)のマスターポジを装着する。
▲(e)メスマスクは動かさずに、リンゴのマスターポジの位置を微調整する。合っていたら撮影することでリンゴと背景が合成されたフィルムが出来上がる。
なお、マスクの作成には上記のようにブルースクリーンを使う以外に、ナトリウムランプを使用した「ソジウム・プロセス」(映画『メリー・ポピンズ』など)、手書きのハンドマスクを用いるもの、モーションコントロールカメラとミニチュアを用いる手法などがある。
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