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先染め(2010-05-02T05:58:34 UTC)、あと染め(2010-05-02T05:58:07 UTC)それぞれから記述をコピー
Govnovr (会話 | 投稿記録)
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==種類==
;先染め
[[和装]]用語のひとつで、糸の段階で染め、その染めた糸を用いて織りあげる生地。色の付いた糸を、配置を計算して織り上げることで、様々な模様を織り出す。(無地のものもある)。[[絣]]模様、[[西陣織]]、[[博多織]]などが有名。縞模様も通常は先染めであり、縞帳という見本帳が作られ、各家庭や問屋で継承されていた
;なお、例えば、京都の丹後産の繻子織は[[後染め]]、京都市の西陣産の繻子織は先染めというように、同種の織り方でも産地によって染めの手順は異なることがあり、注意が必要である。
;糸の配置を精密に計算・設計・実行しなければならないため、[[ジャガード織機]]が登場するまでは、職人の高い技術に拠る手法であり、非常な手間と時間がかかった。[[和服]]において、織りの方が染めよりも格が高いとされるのは、このような希少価値の流れを引きずっている可能性がある。
;だが、ジャガード織機の登場と、さらにはコンピューターの活用により、現在では機械で容易に大量生産ができるようになり、職人の高い技術は使われることがなくなり、現在では既に喪われたに等しい。
 
;あと染め
和装用語のひとつ。染めていない糸で織り上げた織物([[白生地]])を染めること。または、そのようにして製造した和装品。後染め。
 ;模様のない染めのみの生地、あるいはその生地で仕立てた着物を色無地という。
 ;模様を描いたものを絵羽といい、[[友禅染め]]などがその技法の代表格。
;絵羽ものは手間がかかるため高価であり、江戸初期頃までは、公家や武家の上流階級しか着用できなかったが、中期頃から富裕な商人・町人層にも広がっていく。「ひいながた」(雛型)と呼ばれる、今のデザイン・カタログにあたるものが作られ、人々はその中から好みの模様を選び、あるいは誂えた1点ものを注文した。
 
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