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|物理量=[[電圧]]・[[起電力]]
|組立=[[ワット|W]]/A, [[ジュール|J]]/[[クーロン|C]], [[アンペア|A]][[オーム|Ω]]
|定義=1Aの電流が流れる導体の二点間において消費される電力が1Wであるときの、その2点間の電圧
|語源=[[アレッサンドロ・ボルタ]]
|由来=[[ダニエル電池]]の起電力
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1ボルトは、以下のように定義することができる。表現の仕方が違うだけで、いずれも値は同じである。
* 1[[アンペア]]の[[電流]]が流れる[[導体]]の2点間において消費される[[電力]]が1[[ワット]]であるときの、その2点間の電圧 (V=W/A)(日本の[[計量単位令]]ではこの定義を採用している)
* 導体の二点間を1[[クーロン]]の[[電荷]]を運ぶのに1[[ジュール]]の仕事が必要となるときの、その2点間の電圧 (V=J/C)
* 1[[オーム]]の[[電気抵抗]]のある導体の2点間に1アンペアの電流が流れているときの、その2点間の電圧 (V=AΩ)
 
[[国際単位系]] (SI) では[[組立単位]]となっており、[[SI基本単位]]で表すと V = [[メートル|m]]{{sup|2}}·[[キログラム|kg]]·[[秒|s]]{{sup|−3}}·[[アンペア|A]]{{sup|−1}} となる。
 
== 歴史 ==
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ボルトの現示法については、[[1893年]]、'''国際ボルト'''が「[[クラーク電池]]の起電力の1.434分の1」と定義された。この定義は1908年に破棄された。
 
現在のボルトの現示法は[[ジョセフソン効果]]を利用したもので、[[1990年]]に採用された。ジョセフソン接合に外部から[[周波数]] <math>f</math> の[[電波]]を照射しながら直流的な電流電圧特性を測定すると <math>V=nf\Phi _0</math> の定電圧ステップが観測される。ここで、整数 <math>n</math> はステップの次数、 <math>\Phi _0</math> は[[磁束量子]]である。 <math>f</math> は[[原子時計]]から極めて精度よく校正され、 <math>\Phi _0</math> は物理定数であるため、電流電圧特性に現れるステップは高精度の電圧目盛りとなすことができる。ボルトの決定では、 <math>n = 18</math> における値が用いられている。
 
== 組立単位 ==
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'''ボルト毎メートル'''(記号: '''V/m''')は、[[電界]]の強さ(電界強度・電場強度または単に電界・電場ともいう)の単位である。
 
電界とは、空間中に[[電荷]]が存在することによって引き起こされる[[電位]]の[[勾配]]のことであり、電界の強さは単位長さたりの電位によって示される。ボルト毎メートルは、電位の単位ボルト(V)を長さの単位[[メートル]](m)で除したものである。
 
日本の[[計量単位令]]では、上記のような定義ではなく、「毎メートル真空中において1[[クーロン]](C)の電気量を有する無限に小さい静止している帯電体に働く力が1[[ニュートン]](N)である電界の強さ」(N/C)と定義されている。J=N·mよりN=J/m、V=J/CよりC=J/Vであるので、N/C=V/mとなる。