「立ち読み」の版間の差分

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書籍類の品定めや宣伝による販売促進(または後述する集客行為)を目的として、公衆の閲覧に供する事は必須である(しかしながら、結果として立ち読みだけで購入しない客もおり、店の儲けにならず邪魔をしているだけなので、損害を与えているかもしれない。ただし、日本の場合だと[[出版取次|取次]]との間で[[書店#流通経路|返本制度]]を採用しており、基本的に店舗側の直接的な損害にはならない。また[[万引き]]による実際の被害額がはるかに大きい)。
 
路面側に書籍・雑誌売り場を配置することで店内に多くの客がいるように見せかけ、集客に利用しているという見解もある。この方法は外食産業等でも使われる手法で、(特に[[コンビニエンスストア|コンビニ]]など)防犯効果もあるとされている。[[日本フランチャイズチェーン協会]]は「夜間、店内が無人に近い状態になるよりは、(立ち読み客とはいえ)人目にさらされていることで犯罪抑止につながる」と説明し、立ち読みを半ば容認している<ref name="sankei_20101030">[http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/101030/sty1010300806001-n1.htm 立ち読み 当然の権利? 発売翌日に古本化/犯罪抑止の期待も]、MSN産経ニュース、[[2010年]][[10月30日]]付、[[10月31日|31日]]閲覧。</ref>。
 
しかし、一部の非常識な人間が座り読みをして通路を塞ぎ、他の客の迷惑になっているケースや、客の手荷物を他の書籍の上に置き、他の客の迷惑や書籍を傷めている例も見受けられる。『コンビニのレジから見た日本人』の著者で、東京都下に4店舗のコンビニを構える竹内稔は立ち読み対策にビニールのひもで縛るなどしたところ、皮肉なことに売り上げが約2割伸びたといい、「そもそも、漫画系の雑誌を立ち読みする人は最初から買う気なんてない」「長時間の立ち読みは[[万引き]]と変わらない行為」と見解を述べた<ref name="sankei_20101030" />。
 
大手コンビニの[[セブン-イレブン]]は書籍・雑誌売り場の配置について公式サイトの「まるわかり豆知識」というコーナーの中で、「雑誌は、雑誌の購入を目的に来店されるお客様が多いので、すぐ分かるように窓側に置いています」とし、また「セブン-イレブンでは立ち読みはお断りしています」としている<ref>[http://www.sej.co.jp/products/trivia/trivia_13.html まるわかり豆知識 vol.13 なぜ窓側に雑誌が置かれているのか?]、セブン-イレブン・ジャパン、2010年[[9月2日]]閲覧。</ref>。
 
== 利用者側からの視点 ==
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*成人指定などの雑誌や単行本などは、ゾーニングの手間やコストを省くためビニールを被せて閲覧できないようにしている。ただし表紙が見える販売形態は違法性が指摘されている。
*漫画や雑誌など使い捨て要素の大きいジャンルや雑誌についても、同様にビニール掛けが行われている。
*無論、ビニール掛けやヒモ掛けを無断で破いたり解いたりすれば[[犯罪]]([[器物損壊罪]])となりうる他、開封した場合、お買い上げいただきますとの店内表示がされていることもある。
*中身を確認して購買したい場合、店員に尋ね許可を得ることで封を解放してもらえることもある。またこの場合は必ずしも購買する必要はない。
*前述の通り、そもそも立ち読みとは、書籍の所有者である店舗側が自らの責任で行っている行為であり、自らの所有地や所有権において禁止することも可能である(逆に立ち読み専用の本を陳列して購買につなげるというシステムをとる店もある)。
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*[[デジタル万引き]]
*[[ビニ本]]
*[[湯川れい子]] - [[日本経済新聞]]や[[東京新聞]]のコラム、インタビューで「立ち読みは『盗み読み』という立派な犯罪」という持論を展開したことがある
*[[ブックオフ]] - 立ち読みを明示的にOKとした新古書店