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|名称 = イチイ科
|色 = lightgreen
|画像 = [[画像ファイル:Taxus cuspidata2.jpg|250px]]
|画像キャプション = [[イチイ（'']] {{Snamei||Taxus cuspidata''）}}
|界 = [[植物界]] [[:w:Plantae{{Sname||Plantae]]}}
|門 = [[球果植物門]] [[:w:Pinophyta{{Sname||Pinophyta]]}}
|綱 = [[マツ綱]] [[:w:Pinopsida{{Sname||Pinopsida]]}}
|目 = [[マツ目]] [[:w:Pinales{{Sname||Pinales]]}}
|科 = '''イチイ科''' [[:w:Taxaceae{{Sname||Taxaceae]]}}
|学名 = {{Sname|Taxaceae}} {{Taxonomist|S.F.Gray}}
|和名 = イチイ科
|下位分類名 = 属
|下位分類 = * 本文参照
}}
'''イチイ科'''（イチイか、[[学名]]：{{Sname||Taxaceae}}）は、[[裸子植物]]の[[科 (分類学)|科]]。
 
狭い意味義では次以下の3属の、7ないし〜12種を含む。▼
'''イチイ科'''（Taxaceae）は[[裸子植物]]の科。
 
*'' {{Snamei||Austrotaxus''}}▼
▲狭い意味では次の3属の、7ないし12種を含む。
*'' {{Snamei||Pseudotaxus''}}▼
*[[イチイ属]] ''Taxus''
* {{Snamei||Taxus}} [[イチイ属]]
▲*''Pseudotaxus''
▲*''Austrotaxus''
 
また広い意味義で、次のは'''[[イヌガヤ科]]'''（Cephalotaxaceae） {{Sname||Cephalotaxaceae}} を含めることもがある（分類の項参照）。この場合には6属、約30種となる。
*[[カヤ属]] ''Torreya''
*''Amentotaxus''▼
*[[イヌガヤ属]] ''Cephalotaxus''
 
▲*'' {{Snamei||Amentotaxus''}}
主として[[北半球]]の[[温帯]]に分布する。日本には[[イチイ]]、[[カヤ]]、[[イヌガヤ]]の3種およびそれらの変種がある。▼
* {{Snamei||Cephalotaxus}} [[イヌガヤ属]]
* {{Snamei||Torreya}} [[カヤ属]]
 
▲主としてに[[北半球]]の[[温帯]]に分布する。日本には[[イチイ]]、[[カヤ]]、[[イヌガヤ]]の3種およびそれらの変種がある。
==性質==
[[常緑]][[針葉樹]]で、ほとんどが雌雄異株。葉は枝にらせん状に配列するが、ねじれて左右二列に向くものが多い。雄花序は長さ2-5mmで晩春に[[花粉]]を出す。雌花序は退化し、種子鱗片と[[胚珠]]各1個のみからなる。[[種子]]が成熟すると鱗片は肉質の[[仮種皮]]になり種子の全部または一部を包む。特にイチイ属では仮種皮が赤または黄色に熟して目立ち、食用も可能である（種子や枝葉は有毒）。▼
 
==分類 特徴 ==
▲[[常緑]][[針葉樹]]で、ほとんどが雌雄異株。葉は枝にらせん状に配列するが、ねじれて左右二2列に向くものが多い。雄花序は長さ2-5mmで晩春に[[花粉]]を出す。雌花序は退化し、種子鱗片と[[胚珠]]各1個のみからなる。[[種子]]が成熟すると鱗片は肉質の[[仮種皮]]になり種子の全部または一部を包む。特に[[イチイ属]]では[[仮種皮]]が赤または黄色に熟して目立ち、食用にも可能であなる（種子や枝葉は有毒）。
かつてイチイ科は見かけの違いから独立のイチイ目とされたこともあるが、現在では[[分子系統解析]]（Chase et al., 1993; Price, 2003）および微細形態（Anderson & Owens, 2003）に基づき[[マツ目]]（すべての針葉樹を含む）にまとめるのが普通である。▼
 
== 分類 ==
また、カヤ属と''Amentotaxus''属はかつては狭義イチイ科に含められていたが、現在は分子系統解析からイヌガヤ科に入れるのが普通となっている。▼
▲かつてイチイ科は見かけの違い形態的な特徴から[[新エングラー体系]]などでは独立のイチイ綱イチイ目とされたこともあるが、現在では[[分子系統解析]]（Chase (Chase et al., 1993; Price, 2003）2003) および微細形態（Anderson (Anderson & Owens, 2003）2003) に基づき、[[マツ綱]][[マツ目]]（すべての[[針葉樹]]を含む）にまとめるのが普通であられる。
 
▲また、[[カヤ属]]と'' {{Snamei|Amentotaxus''}} 属は、かつては狭義のイチイ科に含められていたが、現在は分子系統解析から[[イヌガヤ科]]に入れ含めるのことが普通となってい常である。
さらに狭義イチイ科とイヌガヤ科は姉妹群となるので、広義イチイ科としてまとめる考えもある（Price, 2003）。両科は形態的にも共通点が多いが、次のような相違点がある。▼
*仮種皮はイチイ科では種子の下側と側面のみを包むが、イヌガヤ科では完全に包み込む。▼
*種子の成熟にイチイ科は6-8ヶ月、イヌガヤ科はさらに長く18-20ヶ月を要する。▼
 
▲さらに狭義のイチイ科とイヌガヤ科は姉妹群となるので、広義のイチイ科としてまとめる考えもある（Price (Price, 2003）2003) 。両科は形態的にも共通点が多いが、次のような相違点がある。
==参考文献==▼
 
*Anderson, E. & Owens, J. N. (2003). Analysing the reproductive biology of Taxus: should it be included in Coniferales? Acta Hort. 615: 233-234.)▼
▲* 仮種皮はイチイ科では種子の下側と側面のみを包むが、イヌガヤ科では完全に包み込む。
*Chase, M. W. et al. (1993). Phylogenetics of seed plants, an analysis of nucleotide sequences from the plastid gene rbcL. Ann. Missouri Bot. Gard. 80: 528-580.▼
▲* 種子の成熟にイチイ科は6-8ヶ月、イヌガヤ科はさらに長く18-20ヶ月を要する。
*Price, R. A. (2003). Generic and familial relationships of the Taxaceae from rbcL and matK sequence comparisons. Acta Hort. 615: 235-237.▼
 
▲== 参考文献 ==
▲* Anderson, E. & Owens, J. N. (2003). Analysing the reproductive biology of Taxus: should it be included in Coniferales? Acta Hort. 615: 233-234.)
▲* Chase, M. W. et al. (1993). Phylogenetics of seed plants, an analysis of nucleotide sequences from the plastid gene rbcL. Ann. Missouri Bot. Gard. 80: 528-580.
▲* Price, R. A. (2003). Generic and familial relationships of the Taxaceae from rbcL and matK sequence comparisons. Acta Hort. 615: 235-237.
 
{{デフォルトソート:いちいか}}
 
[[Category:裸子植物|いちいか]]
[[Category:イチイ科|*]]
 
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