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流路形状へ統合
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#転送[[流路形状#派川]]
{{統合提案|支流|旧河道|合流|支流|date=2010年10月}}
 
[[Image:Ganges River Delta, Bangladesh, India.jpg|thumb|300px|バングラデシュのガンジス川デルタ、無数の分流が海に出る]]
 
'''分流'''(ぶんりゅう、distributary)は、[[川]]が[[海]]に出る前に、[[本流]]から分かれてゆく川のことをさす。[[一般用語]]であり、[[行政用語]]では'''派川'''(はせん)が使用される。
 
分流は多くの場合、[[河口]]で[[三角州]](デルタ)を形成している。また、分流した川が再度本流に合流し、[[中州|中洲]]を作ることもある。分流が発生することを[[河川分岐]]と呼ぶ。分流の反対は[[支流]](本流に集まってくる川)である。
 
分流はしばしば、本流沿いの町を[[洪水]]から守るため、人工的に造られることもある。こうした分流は'''[[放水路]]'''と呼ばれている。
 
分流が本流に変わってしまうような例もある。[[ミシシッピ川]]河口では多くの分流がデルタを形成しているが、その中にミシシッピ川が海に向かって東へ流れを変える地点で、まっすぐ南の[[メキシコ湾]]方向へ分岐するアチャファラヤ川(Atchafalaya)がある。この川はミシシッピ川から多くの水量を奪い、本流以上に急勾配の流路となってミシシッピ川より大きくなりつつある。これはミシシッピ川の港である[[ニューオーリンズ]]にとっては、川を流れる水が減って港湾機能の低下につながる大きな問題であるため、アチャファラヤ川への水量を調整するダム(『Old River Control Structure』)が建設され、ミシシッピ川が小さくなることには歯止めがかけられた。
 
南米には[[カシキアレ川]](Casiquiare)という[[オリノコ川]]上流で分岐する分流があるが、世界最大の「天然運河」として知られている。オリノコ川から分かれたカシキアレ川はアマゾンの熱帯雨林を流れ[[アマゾン川]]支流のネグロ川に注ぎ込むが、これによってオリノコ川水系とアマゾン川水系が結ばれている。二つの水系を結ぶ河川としては世界最大である。よって厳密にはオリノコ川水系はアマゾン川水系の一部である。
 
その他、世界の大きな分流には、[[ライン川]]下流の3つの主要な分流、[[アイセル川]](IJssel、旧[[ゾイデル海]]、現[[アイセル湖]]に流入)、[[ワール川]](Waal、[[ロッテルダム]]港とドイツを結ぶ河川交通の要路であり、ライン川の水量の3分の2を海に流す)、[[ネーデルライン川|ネーダーライン川]](下ライン川、Nederrijn、Lower Rhine)がある。またインド南部の[[カーヴィリ川]]の分流・[[コッリダム川]](Kollidam)、[[ガンジス川]]の分流で大都市[[コルカタ]]を流れる[[フグリー川]](Hoogli)などは有名である。
 
== 河川以外の用法 ==
河川の分岐からの類推で、[[血筋]]や[[氏]]が分かれること、分かれた血筋のことを分流と呼ぶ。また、[[電流]]を二つ以上の回線に分けることも分流という(例:[[分流器]])。
 
== 関連項目 ==
* [[合流]]
* [[本流]]
* [[支流]]
* [[隅田川#隅田川派川|隅田川派川]]
* [[放水路]]
 
<!-- == 参考文献 == -->
 
<!-- == 外部リンク == -->
 
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[[Category:河川]]
{{Geo-term-stub}}
 
[[cs:Říční rameno]]
[[de:Mündungsarm]]
[[en:Distributary]]
[[es:Distributario]]
[[et:Harujõgi]]
[[fi:Suuhaara]]
[[fr:Défluent]]
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[[pl:Odnoga rzeki]]
[[pt:Distributário]]
[[ru:Речной рукав]]
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[[sr:Бифуркација]]
[[uk:Рукав річки]]
[[vi:Phân lưu]]
[[zh:分流 (水文学)]]