「亀がアキレスに言ったこと」の版間の差分

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'''亀がアキレスに言ったこと'''((かめがアキレスにいったこと、''What the Tortoise Said to Achilles)'')は、1895年に[[ルイス・キャロル]]が書いた短い対話編。論理学の根本をユーモラスに問題化している。このタイトルは、アキレスが決して亀を追い抜くことができない、という運動にかんする[[ゼノンのパラドックス]]を援用したものだ。キャロルの書いた対話編では、亀がアキレスに論理の力を使って自分を納得させてみろ、と吹っ掛ける。つまり、単純な演繹からでてくる結論を認めさせてみろ、というのである。結局アキレスはそれができない。なぜなら、賢い亀がアキレスを導いた先は無限背進(infinite regression)だったからである。
 
==概要==
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ウィトゲンシュタイン派の哲学者ピーター・ウィンチもまた「社会科学の理念」(1958年)のなかでこのパラドックスを扱っている。彼が論ずるところでは、このパラドックスが示唆しているのは「推理をしようとする実際的(actual)なプロセスがつまりはこのパラドックスの核心なのだが、それは論理で定式化されたものとしては提示しえない何かだ…。推論を身につけることは命題同士の論理的な関係を明らかにすることを教えれられればよいということでは全くない。それは何をするかを学ぶことなのだ」(p.58)。伊佐敷隆弘も同様の旨を述べている。
 
==関連項目==
* [[パラドックス]]
 
==書誌情報==
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==参考文献==
*{{Cite journal|和書|author=伊佐敷隆弘|year=1999|month=3|title=ルイス・キャロルのパラドックスから何を学びうるか|journal=宮崎大学教育学部紀要 人文科学|issue=第86号|url=http://www.miyazaki-u.ac.jp/~e02702u/papers/carroll_all.html|pages=pp. 79-98|publisher=宮崎大学教育学部|id=ISSN 0285-855X}}
 
==関連項目==
* [[パラドックス]]
 
==外部リンク==
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*永江良一訳 [http://page.freett.com/rionag/carroll/achilles.html 亀がアキレスに言ったこと] プロジェクト杉田玄白正式参加作品
*バートランド・ラッセル [http://fair-use.org/bertrand-russell/the-principles-of-mathematics/s.38 数学の原理第3章] フェアユース・リポジトリ
 
 
{{DEFAULTSORT:かめかあきれすにいつたこと}}