「ハロゲンランプ」の版間の差分

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一般の白熱電球には自己再生能力はなく、昇華したタングステンは黒い粉となって電球内面に付着し、明るさを損なう一因となっている。劣化した白熱電球が黒く見えるのはそのためである。ハロゲンランプの場合、バルブ内面に附着したタングステンのハロゲン化と揮発を促進するため、電球内面が比較的高温(ヨウ化タングステンで170℃以上、臭化タングステンでは250℃以上)になるよう設計されており、これもタングステンのフィラメントからの損失を防ぐとともに、電球内面の黒化を防いでいる。そのため、ハロゲンランプには、耐熱性を有する[[石英ガラス]]や[[セラミック]]材の口金が使用されている。
 
点灯中はガラスの温度が非常に高くなるので、素手で触ると[[熱傷|やけど]]をする。また点灯時以外でも、素手で触ると手の皮脂がガラス面に残り、点灯時の破損や輝度の低下の誘引となるため手袋をして扱うべきである。指紋が付いたときは[[アルコール]]で拭くなどして脱脂することが望ましい。
 
==高効率のハロゲンランプ==
パナソニック電工社のマルチレイアPRO、日立アプライアンス社のIRミニは発光管を楕円状の形状にした上で赤外線反射膜を塗布し、フィラメントから出る熱を再利用することでハロゲンサイクルの高効率化を実現している。これにより消費電力90Wで2400ルーメン程度の全光束(通常のハロゲンランプでは1600ルーメン程度)と、3000時間程度の長寿命(同2000時間程度)を実現している。またIRミニでは通常のハロゲンランプの上にもう一枚ガラスカバーを被せ、皮脂の付着などによってガラス球が劣化することを防いでいる。<ref>日立アプライアンス IRミニ〈ミニハロゲン電球〉 http://www.hitachi-hll.co.jp/catalog/lamp/index/l78.pdf</ref><ref>http://denko.panasonic.biz/Ebox/catalog/lamps2010/index.php</ref>
 
==関連項目==
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*[[小糸製作所]]
*[[ハロゲンヒーター]]
 
<references/>
 
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