「フリードリヒ3世 (ニュルンベルク城伯)」の版間の差分

'''フリードリヒ3世・フォン・ニュルンベルク'''（'''Friedrich III. von Nürnberg''', [[1220年]]頃 –- [[1297年]][[8月14日]]、[[カドルツブルク]]）は、「相続伯」とも呼ばれる、[[ホーエンツォレルン家]]出身の[[ニュルンベルク城伯]]（在位：[[1260年]]/[[1261年]] - 1297年）。父はニュルンベルク城伯[[コンラート1世 (ニュルンベルク城伯)|コンラート1世]]、母はアーデルハイト・フォン・フロンテンハウゼン。相続伯（der Erber）とも呼ばれる。

[[ニュルンベルク]]西部カドルツブルク周辺を領したが、[[1248年]]に[[メラニエン家]]の遺産である[[バイロイト]]周辺地域（[[アンデクス]]伯）を相続した。これにより、やはり相続請求権を有した他の貴族たち達と争うようになった。彼は[[ローマ王|ドイツ王]][[ウィレム2世 (ホラント伯)|ヴィルヘルム・フォン・ホラント]]の支持を得たが、父の代から[[1254年]]まで[[シュヴァーベン]]系ツォレルン家がそうであったように、彼自身は親[[ホーエンシュタウフェン朝|シュタウフェン家]]政策を堅持した。

1261年の父の死後、にニュルンベルク城伯を継いだ彼フリードリヒ3世は、これを拠点に[[フランケン地方|フランケン]]系家門の勢力を[[マイン川]]流域にまで拡大しようと図り、[[ヴュルツブルク]][[司教]]およ及び[[バンベルク]]司教の激しい抵抗に遭った。[[1273年]]には個人的な交誼から[[ハプスブルク家]]の[[ルドルフ1世 (神聖ローマ皇帝)|ルドルフ・フォン・ハプスブルク1世]]のドイツ王選出を支持した。これに対して王ルドルフ1世は、城伯フリードリヒ3世を諸侯のうちとして、丁重な態度で接した。また、帝国の軍務にも頻繁に参加していたなどの功績から、王はルドルフ1世からフランケンの裁判所をフリードリヒに任せられた。特に[[ボヘミア]]とは[[エーガー川]]流域の覇権を巡って争っており、[[1278年]]の[[デュルンクルト]]近郊で行われた[[プシェミスル朝|プシェミスル家]]のボヘミア王[[オタカル2世]]との[[マルヒフェルトの戦い]]にも参戦している。同じ頃、[[ヴンジーデル]]、[[エアランゲン]]、[[アルツベルク]]と行った地域もホーエンツォレルン家の統治下に入った。

[[1297年]]に亡くなると、一旦は三3男の[[ヨハン1世 (ニュルンベルク城伯)|ヨハン1世]]が家督を継いだが、[[1300年]]にはヨハンも亡くなり、末子の[[フリードリヒ4世 (ニュルンベルク城伯)|フリードリヒ4世]]に引き継がれた。

[[1246年]]の最初の結婚は、にアンデクス伯[[オットー1世 (メラン公)|オットー1世]]の娘エリーザベト・フォン・メラニエン（1273年没）であっと結婚、5人の子を儲けた。

*# ヨハン（1261（? - 1261年または/1262年没） - ニュルンベルク近郊で殺害された

*# ジークムント（1261（? - 1261年または/1262年没） - ニュルンベルク近郊で殺害された

*# マリア（1298（? - 1298年没） - ルートヴィヒ5世・フォン・エッティンゲン妃

*# アーデルハイト（1306（? - 1306年頃没） - ハインリヒ2世・フォン・カステル妃

*# エリーザベト（1288（? - 1288年頃没） - ゴットフリート1世・フォン・ホーエンローエ妃

[[1275年]]の2度目の結婚は、に[[ザクセン公国|ザクセン公]][[アルブレヒト1世 (ザクセン公)|アルブレヒト1世]]（"熊公"とは別人）の娘ヘレーネ・フォン・ザクセン（1247年 - 1309年）と再婚、3人の子を儲けた。

*# [[ヨハン1世 (ニュルンベルク城伯)|ヨハン1世]]（1279年頃 –- 1300年）

*# アンナ（1357（? -1357年頃没） - エーミヒョ・フォン・ナッサウ妃

*# [[フリードリヒ4世 (ニュルンベルク城伯)|フリードリヒ4世]]（1287年頃 –- 1332年）

{{先代次代|[[ニュルンベルク城伯]]|1260年/611261年 - 1297年|[[コンラート1世 (ニュルンベルク城伯)|コンラート1世]]|[[ヨハン1世 (ニュルンベルク城伯)|ヨハン1世]]}}