「ジョン・バッカス」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
チューリング賞受賞理由の原文の訂正を、訳に対応させた。
m編集の要約なし
1行目:
[[ファイル:John Backus.jpg|thumb|150px|right|ジョン・バッカス]]
'''ジョン・ワーナー・バッカス'''(''John Warner Backus''、[[1924年]][[12月3日]] - [[2007年]][[3月17日]])は、[[アメリカ合衆国|アメリカ]][[数学者]]。初期の[[高級言語|高級]][[プログラミング言語]] ([[FORTRAN]]) の発明者、([[形式言語]]の[[統語論|文法]]の定義に汎用的に用いられる)[[バッカス・ナウア記法]]の発明者、また関数レベルプログラミング (Function-level Programming) の提唱者でもある。彼は1975年に[[アメリカ国家科学賞]]を受賞、1977年にこれらの独創的な業績により[[チューリング賞]]を授与された。受賞理由は以下の通り:
 
1975年に[[アメリカ国家科学賞]]を受賞、1977年にこれらの独創的な業績により[[チューリング賞]]を授与された。受賞理由は以下の通り:
: ''特にFORTRANの研究によって行われた、実用的な高級プログラミングシステムの設計への深く、影響力のある恒久的貢献に対して。そして、プログラミング言語の仕様記述の形式的手法についての強い影響力のある出版に対して。''
: (原文) ''For profound, influential, and lasting contributions to the design of practical high-level programming systems, notably through his work on FORTRAN, and for seminal publication of formal procedures for the specification of programming languages.''<ref>[http://awards.acm.org/citation.cfm?id=0703524&srt=alpha&alpha=B&aw=140&ao=AMTURING&yr=1977 1977 – John Backus See the ACM Author Profile in the Digital Library]</ref>
 
== 経歴 ==
14 ⟶ 15行目:
その後彼は「関数レベルプログラミング言語」'''FP'''に取り組んだ。これはチューリング賞受賞の際の講演 "Can Programming be Liberated from the von Neumann Style?"(プログラミングはフォン・ノイマン的スタイルから解放されるか?)で述べられている。この論文は FORTRAN を生み出したことへのバッカスの謝罪と受け取られることもあり、彼の研究していた FP そのものよりも関数型プログラミング一般の研究を盛んにする結果となった。FP は[[ケネス・アイバーソン]]の[[APL]]の影響を強く受けており、標準的でない文字も使っている。その後のバッカスは FP言語の後継の'''FL''' (Function Level) の開発に注力した。FL はIBM内部のプロジェクトであり、プロジェクト終了とともに言語の開発も終了し、論文もわずかしか発表されていない。しかし、この言語の革新的で重要なアイデアの数々はアイバーソンの[[J (プログラミング言語)|J言語]]に実装された。
 
バッカスは1987年にIBMの[[フェロー]]となり、1993年には[[チャールズ・スターク・ドレイパー賞]]を授与された。1991年、彼はから引退生活に入り、2007年3月17日、[[オレゴン州]]アシュランドで82年の生涯を終え死去した。
 
== 脚注・出典 ==
25 ⟶ 26行目:
{{DEFAULTSORT:はつかす しよん}}
[[Category:情報工学者]]
[[Category:1924年生]]
[[Category:2007年没]]
[[Category:プログラミング言語設計者]]
[[Category:IBMの人物]]
[[Category:チューリング賞受賞者]]
[[Category:フィラデルフィア出身の人物]]
[[Category:1924年生]]
[[Category:2007年没]]
 
[[bn:জন বাকাস]]