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'''間食'''(かんしょく)とは、毎日の規則的な[[食事]]の間にとる補助的な食事である。
 
歴史的には、かつて朝夕2度の食事であった時代には、夜間労働や激しい労働を行う者が、昼や深夜に必要に応じて取った3食目の食事のことを「間食」と称していた。[[平安時代]]の『[[延喜式]]』にも、間食に関する規定が設けられている。1日3度の食事が通常となった[[江戸時代]]以後も農村部では激しい労働に耐えるために、間食を取ることがあった。東日本では「コビル(小昼)」、西日本では「ケンズイ(けんずい)」と呼ばれ、朝が早い夏季に朝食前の早朝仕事を行う際に仕事前に食べる食事を「チャノコ(茶の子)」、反対に夜が長い冬季に夕食後の夜なべ仕事を行う際に仕事後に食べる食事を「夜食」と称した<ref>篠田統「間食」(『国史大辞典 3』(吉川弘文館、1983年) ISBN 978-4-642-00503-6)/渡辺実「間食」(『平安時代史事典』(角川書店、1994年) ISBN 978-4-04-031700-7)/山崎祐子「間食」(『日本歴史大事典 1』(小学館、2000年) ISBN 978-4-09-523001-6)
</ref>。
 
[[一日]]の生活リズムのうち、[[労働]]の合間には肉体的疲労を癒し労働効率を維持するための[[余暇|休息]]時間が設定されるが、その際に飲食を行う人がいる。間食を行い[[世間話]]などをして過ごす休息のことを農作業などでは「お茶」と呼び、現代でもコーヒーブレイクやティーブレイクといったかたちで[[コーヒー]]や[[紅茶]]を用意し、簡単に飲食を兼ねた休息をとる。また、休息や談笑を兼ねて[[喫茶店]]で間食をとる。夜遅くまで起きている際の間食は[[夜食]]と呼ばれる。