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'''医心方(いしんぼう)'''とは平安時代の宮中医官である[[鍼博士]][[丹波康頼]]撰による日本現存最古の医学書である。
==概要==
全30巻から構成されており、医師の倫理・医学総論・各種疾患に対する療法・保健衛生・養生法・医療技術・医学思想・房中術などから構成される。本文はすべて[[漢文]]で書かれており、唐代に存在した膨大な医学書を引用してあり、現在では地上から失われた多くの[[佚書]]を、この医心方から復元することができることから、[[文献学]]上非常に重要な書物とされる。[[漢方医学]]のみならず、平安・鎌倉時代の送りカナ・ヲコト点がついているため、[[国語学]]史・[[書道史]]上からも重要視されている。