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水平同期周波数と音声キャリア周波数を整数倍の関係にしたのは、これらと色差情報を付加する為の色副搬送波の周波数 fscとを[[インターリーブ]]させ、相互妨害が最小で済むような形で合成するためである。
* <math>fsc=\tfrac{455}{2}fh</math> ゆえに、<math>fsc=\tfrac{315}{88}</math>MHz±10Hz(<math>3.579\dot5\dot4</math>…MHzの[[循環小数]]になる)
色差信号を解読しない白黒テレビ受像機では、輝度信号に加算されたクロマ信号は単なる妨害信号(ノイズ)となり、非常に細かい波状の明暗ビートとして画面に表示される。色副搬送波の周波数を水平同期周波数の<math>\tfrac{1}{2}</math>の奇数倍、映像信号帯域上限(約4.2MHz)に近い数値にしたのは、この妨害ビートが出来るだけ細かくなるよう、さらに[[市松模様]]状に規則正しく並んで、適正視聴距離<ref>走査線1本の幅が視角度1分(1/60度)未満になる距離。視力1.0の人物を標準的な視聴者として想定したとき、この人がこの距離よりもブラウン管から離れると、画面上に並んだ走査線間の隙間が潰れ、「走査線の集まり」ではなく「面」として認識されるようになる。画面縦横比3対4で総走査線525本、映像信号を含む事ができる有効走査線が485本、オーバースキャン率90%を考慮すると画面上に表示される走査線数は430本あまりになるNTSCの場合、画面対角線の長さの6倍とされている。</ref>以遠まで離れて見ると模様が潰れて平均化されて目立たなくなるように考慮して設定された値であり、映像信号帯域の4.2MHzからクロマ信号側帯波の帯域を0.5MHz以上確保した3.58MHz579545MHzに定められている。この周波数の[[水晶発振子]]が安価に大量に供給されたことから、[[MSX]]などのパソコンに使用されることになったため、過去に、動作周波数約3.58MHzのパソコンが多く出まわることになった
 
=== 各色カメラの出力信号から輝度信号Yと色差信号I・Qを生成する ===