「宇宙待機軌道」の版間の差分

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'''宇宙待機軌道'''(Parking orbit)とは、[[人工衛星]]やその他の[[宇宙船]]の打上げ時に一時的に使われる軌道である。'''パーキング軌道'''とも言う。宇宙船は宇宙待機軌道まで加速し、しばらくの間惰力で進行して、その後最終的な高度まで再加速する。宇宙待機軌道を使わない軌道への投入は直接噴射と呼ばれ、ロケットの切り離しの時を除いて燃料が尽きるまで加速を続け、最終的な高度に達する
 
宇宙待機軌道が使われる理由には様々なものがある。
[[ファイル:ParkingOrbit.jpg|frame|center|初期の[[レインジャー計画]]で用いられた宇宙待機軌道
打上げ角度は、打上げウィンドウによって異なっているのに注意。NASAのレポートSP-4210<ref name="Ranger">[http://history.nasa.gov/SP-4210/pages/TOC.htm NASA report SP-4210, LUNAR IMPACT: A History of Project Ranger]</ref>から]]
 
==概要==
宇宙船は宇宙待機軌道まで加速し、しばらくの間惰力で進行して、その後最終的な高度まで再加速する。宇宙待機軌道を使わない軌道への投入は直接噴射と呼ばれ、ロケットの切り離しの時を除いて燃料が尽きるまで加速を続け、最終的な高度に達する。
 
宇宙待機軌道が使われる理由には様々なものがある。
*[[打上げウィンドウ]]を増やすことができる。地球外ミッションの場合、数秒から数分とごく短時間であるが、宇宙待機軌道を使うことによって数時間に伸ばすことができる<ref name="Ranger"/><ref name="Apollo">{{cite web |url=http://history.nasa.gov/SP-350/toc.html |title=Apollo Expeditions to the Moon |accessdate=2011-1-12}} [http://history.nasa.gov/SP-350/ch-3-4.html Chapter 3.4]</ref>。
*[[低軌道]]のミッションでなければ、最後の噴射の位置は望ましい場所ではないことが多い。特に地球外ミッションの場合、南半球で行われることが多い。