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* 1954年 - [[大阪大学]]文学部教授
* 1962年 - 大阪大学停年退官、大阪大学[[名誉教授]]
* 1975年 - NHK「[[宗教の時間 (NHKラジオ)|NHKラジオ 宗教の時間]]」に出演(2月16日)
* 1980年 - [[平田精耕]]老師([[天龍寺|天竜寺]]師家)との対談がNHKにて教育で放映される(4月13日)
* 1986年9月11日 - 死去
 
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* 『インド正統派哲学思想の始源』 [[創文社]]
* 『ウパニシャッド』 弘文堂書房/改訂版平河出版社
* 『解説ヨーガ・スートラ』 恒文社/[[改訂版平河出版社]]
* 『[[ウパニシャッド]]からヨーガへ』 [[平河出版社]]
* 『ヨーガ根本教典(正・続)』 平河出版社
* 『ヨーガの宗教理念』 平河出版社
* 『[[般若心経]]の真実』 人文書院
* 『八十八歳を生きる ヨーガとともに』 [[人文書院]]
* 『ヨーガ禅道話(正・続)』 人文書院
* 『ヨーガのすすめ 現代人のための完全健康法』 [[ベースボール・マガジン社]]
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身体をアクロバットのように奇妙な形に変形させたり、荒行をするのは、ヨーガの外道であると明言している。ヨーガのアーサナとは、一定の体位を保つことにより、[[経絡]]・[[チャクラ]]を刺激し気を流すことであると見抜いた。そのためには以下の四原則が重要であると、佐保田は説く。
 
1:1:ゆっくりやる:ゆっくり時間をかけてやるほど良い。スポーツ体操との差異はここにある。
 
2:2:呼吸と結びつけてやる:呼吸と関連させて行う。
 
3:3:心と運動とが結びついてゆく:自分が動いているその動きへ自分の全精神を込める必要がある。うわの空でやってはいけないし、音楽をかけながらは邪道と言える。耳を傾けるべきは、自分の内側であるからだ。
 
4:4:緊張よりも弛緩の方を大事にする:自律神経の緊張と弛緩が双方同じ強さになって、調和してゆくと健康になれる。弛緩すること、リラックスすることを大切にしなさい。
 
出典:ヨーガ禅話其の57『道友』p50pp50-55からの抜粋
 
==談話・語録==
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ハタ・ヨーガの宗教のなかで人間のこの体の微妙さ、体の神秘さ、体の偉大さ、こういうものがだんだん認識されて来たんです。この体っていうものは非常に微妙なもので、神秘なもので偉大なものだということに感づいたということは私は大変な偉い仕事だと思うんですね。引用出典:『ヨーガ禅道話』[[人文書院]]p40
 
== 遍歴身体知 ==
62歳でヨーガに出会うまでは、肺結核、神経痛等さまざまな病に苦しめられた半生であった。しかし、クリヤン(インド舞踊をする留学生)から、20程の体操を習い、しばらく続けたところ、「これはえらいこっちゃ」と声に出して感嘆するほど身体の変化を感じたという。それまでありとあらゆる健康法をしたが役に立たず、病に苦しめられた半生があったからこそ、その良さがダイレクトに体得されたのであろう。大学教授時代の佐保田は、苦虫をかみつぶしたような表情が多かったとの学生評が残っているが、62歳以降は、弾ける様な満面の笑みを浮かべた写真が数多く残っている。最晩年まで強健(最高度の健康)であり、身体もしなやかであり、逝去5日前まで講義もされた。逝去する朝、自宅で倒れた。家人が「医者を呼びましょうか」と佐保田に問いかけると、「その必要はない」と言い、静かに息をひきとったと言う。身体知が極度に高まった人の直観である。「学を好み道を求める模範」と評された最期まで言行一致の人であった
 
教授時代の佐保田は、苦虫をかみつぶしたような表情が多かったとの学生評が残っているが、62歳以降は、弾ける様な満面の笑みを浮かべた写真が数多く残っている。最晩年まで強健(最高度の健康)であり、身体もしなやかに保たれ、逝去5日前まで講義も行った。逝去する朝に、自宅で倒れた。家人が「医者を呼びましょうか」と問いかけると、「その必要はない」と答え静かに息をひきとったと言う。身体知が極度に高まった人の直観で、「学を好み道を求める模範」と評され、最期まで言行一致を保持した。
[[ヨーガ]]の教師を[[グル]]と言う。グルとは魂の教師であり、弟子にとってはその人生の全てを捧げる極めて強い峻烈な関係である。佐保田は日本のグルと紹介されることもあるが、彼自身は「私はグルではない」と明言している(典拠『ヨーガ禅道話』)。また、「佐保田ヨーガ」という表現も否定している。しかし、その哲学、教え、体操を熱心に受け継ぐものは、没後20数年を過ぎた現在でも全国に多く居て、優秀な教師として活躍している。愛弟子には、サーンキヤ哲学で著名な[[山口恵照]][[博士]]がいる。
 
[[ヨーガ]]の教師を[[グル]]と言う。称すが、グルとは魂の教師であり、弟子にとってはその人生の全てを捧げる極めて強い峻烈な関係である。佐保田は日本のグルと紹介されることもあるが、自身は「私はグルではない」と明言している(典拠『ヨーガ禅道話』)。また、「佐保田ヨーガ」という表現も否定している。しかし、その哲学、教え、体操を熱心に受け継ぐものは、没後20数年を過ぎた現在でも全国に多く居て、優秀な教師として活躍している。愛弟子には、サーンキヤ哲学で著名な[[山口恵照]][[博士]]がいる。
 
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{{DEFAULTSORT:さほた つるし}}
[[Category:日本の宗教学者]]
[[Category:日本の哲学者]]
[[Category:インド哲学]]
[[Category:ヨーガ]]
[[Category:大阪大学の教員]]