「放射性降下物」の版間の差分

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=== 場所 ===
水面爆発(及び浅い水中爆発)の場合、そこで発生する粒子は軽く小さくなる傾向がある。このため局地的な降下物は少なくなるが、
より広い区域に拡散する。粒子は大部分が水分を含んだ海の塩で構成される。これらは雲の種となって局地的な降雨を生じ、重大な局地的降下物のある地域を生じることがある。海水から生じた降下物は、洗って取り除くことが困難であるため、
地下爆発では、「ベースサージ」(base surge)と呼ばれる現象が付随して発生する。ベースサージとは地下爆発で生じたきのこ雲の基部に発生する<!--http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/volcanology/c3.html-->、柱状に下から上へ広がる雲である。水中爆発では、目に見えるサージは、あたかも一体の連続した液体のように流れる、液体(水)の粒子の雲である。水が蒸発した後は、小さな放射性の粒子でできた目に見えないベースサージが残る恐れがある。
非常に危険である。
 
地下爆発では、「ベースサージ」(base surge)と呼ばれる現象が付随して発生する。ベースサージとは地下爆発で生じたきのこ雲の基部に発生する<!--http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/volcanology/c3.html-->、柱状に下から上へ広がる雲である。水中爆発では、目に見えるサージは、あたかも一体の連続した液体のように流れる、液体(水)の粒子の雲である。水が蒸発した後は、小さな放射性の粒子でできた目に見えないベースサージが残る恐れがある。
 
地下爆発では、サージは小さな固体粒子でできているが、液体のようにふるまう。地下爆発では土はベースサージの形成に有利に働く。
 
=== 気象 ===
[[気象]]の条件は降下物、特に局地的な降下物に大きく影響を与える。風により降下物は広い地域に拡散する。例えば、[[1954年]][[3月1日]]の[[ビキニ環礁]]における[[核実験]]([[キャッスル作戦|キャッスル ブラボー]](CASTLE BRAVO)作戦、[[核出力]]15メガトンの熱核爆発装置([[水素爆弾]])の地表爆発実験)では、風下方向の[[太平洋]]上に長さ約500km、幅は最大100kmのおよそ葉巻型の地域に降下し、その地域が深刻に汚染された。この汚染範囲は事前の予想を上回る広さであったため、汚染地域外とされた区域で操業中だった[[第五福竜丸]]をはじめとする多くの日本漁船が放射性降下物によって被曝する結果となった。
 
[[雪]]と[[雨]]は、特に相当な高度から降る場合は、降下物の沈降を促進する。放射性の雲から降る局地的なにわか雨のような、特定の気象条件では、核爆発の風下直近に重大な汚染地域を生じる恐れある。
 
== 降下物の影響 ==