「京阪1800系電車 (初代)」の版間の差分

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== 主要機器 ==
=== 主電動機・駆動装置 ===
カルダン駆動の試作車的な性格が強かったことから、[[直巻整流子電動機|主電動機]]とその駆動装置について、1801は[[東洋電機製造]]TDK-808/2-B<ref>端子電圧300V時1時間定格出力75[[ワット|kW]]、定格電流285[[アンペア|A]]、定格回転数2,000[[rpm (単位)|rpm]]、最高許容回転数4,500rpm。</ref> と同じく東洋電機製造が独自開発した[[中空軸平行カルダン駆動方式|中空軸平行カルダン]]を、1802は[[三菱電機]]MB-3005-A<ref>端子電圧300V時1時間定格出力75kW、定格電流280A、定格回転数1,500rpm、最高許容回転数4,500rpm。</ref> と[[住友金属工業]]が[[ウェスティングハウス・エレクトリック|ウェスティングハウス]]社の技術情報を元に独自開発した<ref>同時期に住友が担当した営団地下鉄300形用WNドライブは、ウェスティングハウス社製ニューヨーク市地下鉄R11形用装置を正式なライセンスの下で複製したが、京阪向けはそれとは別ルートで得た技術情報を元に独自に開発を進めていたものを採用したとされる。</ref>[[WN平行カルダン駆動方式|WNドライブ]]を、それぞれ搭載する<ref>これは初のカルダン駆動車ゆえに、両者の比較、およびいずれか一方が故障しても列車運行が続けられるようにする目的であったと考えられる。</ref>。性能はMTMまたはMM編成で加速度2.3km/h/s、減速度3.0km/h/s(常用)、MM編成で釣合速度約110[[時速|km/h]]である。
 
これに対し、量産車である1803以降については、1804でMB-3005-A + WNドライブが採用された以外は全車TDK-808/2-B + 中空軸平行カルダンとなっている<ref>ただし日本初のシンドラー式台車を装着していた1803については、ギアカップリングを用いていた継手をたわみ板によるものに変更しており、日本の鉄道車両におけるたわみ板継手によるカルダンドライブの最初の実用例となっている。もっとも、続く1805以降ではギアカップリングに逆戻りしており、たわみ板継手の本格採用はシンドラー式台車ともども増備車である1810系で実現している。</ref>。