「高架駅」の版間の差分

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'''高架駅'''(こうかえき)は、[[プラットホーム]]などの駅設備が[[高架橋|高架]]の構造物上に存在する[[鉄道駅]]のこと。
[[Image:Nerima-Sta-N.JPG|right|250px|thumb|高架駅、[[西武鉄道]][[西武池袋線|池袋線]]「[[練馬駅]]」。高架駅下には商業施設が入る。]]
 
== 概要 ==
高架駅は、高架化された[[鉄道路線]]や山岳地帯で標高差を解消するために高所に設置された駅、[[モノレール]]や[[新交通システム]]の駅などに採用されている方式である。
 
高架の構造物は広義には[[盛土]]も含まれるが、一般的には[[コンクリート]]や[[鉄骨構造|鉄骨]]などで作られた[[高架橋]]を指し、その区間駅設備が設置された駅を高架駅と呼ぶことが多い(→[[#盛土駅|盛土駅]])
 
高架橋そのものが連続した大型の構造物であるため、地上のみ路線駅設備するのに比べて建設費割高であとなるが、高架上に駅設備を設置する場合、[[踏切]]の解消や[[鉄道]]の高速化には有効でありと言える。また、地下にするよりはため、土地の取得が比較的容易な[[市街地]]に多い。またモノレールなどの都市内の新交通システムにも多く用いられる。
 
== 構造 ==
[[Image:Nerima-Sta-N.JPG|right|250px|thumb|高架駅、[[西武鉄道]][[西武池袋線|池袋線]]「[[練馬駅]]」。高架駅下には商業施設が入る。]]
一般的に駅舎の構造は、地上階部分に[[改札|改札口]]や[[出札]]設備などの駅設備があり、上階はプラットホームだけという駅が多いが、完全に駅設備を上階のみに集約した駅もある。地上階と上階のプラットホームとの移動のために[[階段]]や[[エレベーター]]、[[エスカレータ|エスカレーター]]などが設置されていることが多い。駅によってはスロープが設置されている場合もある。
 
==; 盛土駅 ==
=== 複合的な構造 ===
[[画像:NirasakiSt.jpg|thumb|right|250px|[[韮崎駅]](盛土駅)]]
複数の鉄道路線が集る駅においては、複合的な構造を持つ駅がある。例えば、[[仙台駅]]においては、在来線の[[東北本線]]などが地平、[[東北新幹線]]が4階を通るので、駅設備が在来線用は2階で橋上駅的な構造、新幹線用は3階で高架駅的な構造である。
[[プラットホーム]]が[[盛土]]上にある駅。地面より高い場所にプラットホームが造られているものを指し、広義には高架駅に含まれる。盛土区間に作られた駅は、[[立体交差]]を目的にしている場合を除いて、地上駅に分類されることも多いがある
 
===; 複合的な構造 ===
複数の鉄道路線が集る駅においては、複合的な構造になることがある。例えば、地平のプラットホームを跨ぐかたちで橋上駅舎が存在し、新たに高架の鉄道が新設される場合に、既存の駅舎の上階に高架のプラットホームが設置されることがある。その場合の駅設備は既存の地上線では橋上駅構造、新設高架線では高架駅構造と言える。
 
== 駅周辺 ==
設置当初は高架構造でなかった駅が後年になり高架化が行われる例がある。その際に高架橋の下部が空き地となることから、高架駅の周辺の[[高架橋#高架下|高架下]]は[[駐車場]]や[[店|商業施設]]として利用されることがある。
 
== 盛土駅 ==
[[画像:NirasakiSt.jpg|thumb|right|250px|[[韮崎駅]](盛土駅)]]
[[プラットホーム]]が[[盛土]]上にある駅。地面より高い場所にホームが造られているものを指し、広義には高架駅に含まれる。盛土区間に作られた駅は、[[立体交差]]を目的にしている場合を除いて、地上駅に分類されることも多い。
 
== 主な高架駅 ==
JR[[大阪駅]]、JR[[三ノ宮駅]]、JR[[神戸駅]]、JR[[甲子園口駅]]、[[阪急]][[京都本線]][[茨木市駅]]、阪急[[宝塚本線]][[豊中駅]]、阪急宝塚本線[[曽根駅]]、阪急宝塚本線[[岡町駅]]、阪急宝塚本線、[[能勢電鉄]][[川西能勢口駅]]阪急宝塚本線、[[今津線]][[宝塚駅]]、阪急[[梅田駅]]。梅田駅は日本最大の[[頭端式]]ホームでもある。
 
== 関連項目 ==