「ヘーゼルナッツ」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
ShellSquid (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
3行目:
'''ヘーゼルナッツ'''([[英語]]名:Hazelnut)とは、[[カバノキ科]]-[[ハシバミ属]]に分類される[[セイヨウハシバミ]](西洋榛、英語名:Common Hazel、[[学名]]:''Corylus avellana'')の[[果実]](堅果)のこと。形はやや[[ドングリ]]と相似性をなす。
食用に供される[[種実類|種実類(ナッツ)]]として、世界に広く流通している代表的なものの一つである。
 
== 歴史 ==
セイヨウハシバミは小さいが強靭であり、氷河期後、ヨーロッパ北部へ分布を拡大した最初の低木であった。紀元前7万5000年から紀元前5500年の泥炭層からはセイヨウハシバミの花粉粒の出土数が他の木の花粉粒全てを総合したものよりも多く、分布の広さを物語っている。
 
== 食用 ==
殆どが菓子に使われる。種皮を剥き、煎ってから食べるほか、[[製菓]]の材料として[[クッキー]]や[[チョコレート]]、[[アイスクリーム]]などにも用いられる。特にチョコレートとの相性が良く、代表的なチョコレート菓子に[[ジャンドゥーヤ]]がある。また、[[欧米]]で人気の[[スプレッド]]である[[ヌテッラ]]は、ヘーゼルナッツのペーストを主原料とした加工食品である。
また、[[欧米]]で人気の[[スプレッド]]である[[ヌテッラ]]は、ヘーゼルナッツのペーストを主原料とした加工食品である。
 
ナッツの中ではもっとも葉酸を多く含有する。[[中央アジア]]での栽培が盛んで、[[日本]]に輸入されるものではその95%が[[トルコ]]産である。
 
なお、セイヨウハシバミの同属異種である[[ハシバミ]](榛、英語名:Asian Hazel)や[[ツノハシバミ]](角榛、英語名:Asian Beaked Hazel)の実も、日本などでは同様に食用とされる。しかし、セイヨウハシバミの知名度と消費量に比べれば、至極ささやかな利用ではある。
17 ⟶ 19行目:
{{Wiktionary|:en:hazelnut}}
 
[[漢字]]では、広義の榛(はしばみ、[[ハシバミ属]])の果実は「'''榛実'''」と表記する。[[日本語]]でも[[中国語]]でも変わりない(ただし、中国語は[[字体]]が異なる)。とは言え、榛・角榛・西洋榛などといった種類によって呼称が変わることもある(あった)と思われる。片仮名での別名としてフィルビアード、ウィッチエール、ハルスなどがある。
 
=== 色名 ===
[[榛色]](はしばみいろ)は日本の伝統色の一つであるが、日本に自生するハシバミ(榛)の実ではなく、セイヨウハシバミの実、すなわちヘーゼルナッツの色に由来する色名である。
 
== 参考文献 ==
*バーバラ・サンティッチ、ジェフ・ブライアント編、山本紀夫訳『世界の食用植物文化図鑑』(柊風舎) 243ページ
 
== 外部リンク ==