「隠岐いぐり凧」の版間の差分

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== 概要 ==
凧の周囲に10個のえぐられた形の耳があることから、この「えぐり」の発音が「いぐり」と転じて'''いぐり凧'''と称されるようになった。特徴は、名称の由来にもなっている、えぐれた部分のある形状と、凧の裏面に弓状に張られた籐<ref>伝統的な製作技法としては素材に籐が使われるが、現在は荷造り用のテープや録音用カセットテープのテープが代わりに使用されることが多い。</ref>から響き渡る「ブーン、ブン」という唸る音である。
現在の風習としては、新築・船の新造・子供の誕生など祝い事に「祝い凧」としていぐり凧作成されることが多い。隠岐の島町では毎年4月に隠岐いぐり凧祭りが開催され、前年に生まれた赤ちゃんの名前を書き入れた祝い凧が揚げられるなど、隠岐の春の風物詩となっている。
 
== 歴史 ==
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*凧の大きさ
12畳程の大きな凧が作られることもあったが、現在は半畳から数畳程の大きさのものが作られることが多い。隠岐汽船株式会社が会社創立百周年で14畳の凧を製作したり、隠岐いぐり凧保存会が15畳の大きさの凧を製作したりし、実際に揚げたこともる<ref name="oki-bunkazai15">隠岐の文化財第1515号 日本一の隠岐いぐり凧 82頁</ref>。
凧の構造上、大きなものは運搬が困難であるが、明治の頃には「続き凧」といい、凧を分割して作成し、揚げる時に屋外で組み合わせるものが存在したこともあった<ref name="oki-bunkazai5">隠岐の文化財第5号 49頁によれば、「続き凧」は組み合わせると推定12畳にはなったとされている</ref>。また、現在も移動時の解体組み立てが容易な構造の凧製作に取り組まれている例も見受けられる<ref name="toyama-newspaper02">富山新聞 20101月26日 持ち運びが簡単に</ref><ref name="sanin-chuo-newspaper02">山陰中央新報 2010年4月9日 組み立て式いぐり凧</ref>。
 
== 文化財として ==
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<references/>
== 参考文献 ==
*隠岐の文化財第5号 いぐり凧  48頁~53-53頁 (隠岐島前教育委員会編 1988年3月20日)
*隠岐の文化財第6号 隠岐の「みしや凧」と「いぐり凧」考 95頁~99-99頁 (隠岐島前教育委員会編 1988年12月)
*隠岐の文化財第7号 隠岐の「みしや凧」後日談 105頁~106-106((隠岐島前教育委員会編 1990年02月)
*隠岐の文化財第15号 日本一の隠岐いぐり凧 80頁~82-82頁 (隠岐島前教育委員会編 1998年01月)
 
==外部リンク==