「ケプラーの法則」の版間の差分

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Euler2011 (会話 | 投稿記録)
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楕円運動の発見のエピソードとして、当時、惑星の運動は円であると信じられていたが、それに従わない火星のデータを[[ティコ・ブラーエ]]が困ってケプラーに担当させたため、との話がある。
 
第2法則は、太陽に近いところでは惑星は速度を増し、太陽から遠いところでは惑星は速度を落とすことを意味している。これは、惑星が軌道上を移動する際の面積速度が一定である事を意味し、「面積速度一定の法則」と呼ばれる事も有るが、面積速度とは、惑星の位置ベクトルと速度ベクトルの外積に他ならず、ニュートン力学ではにおける、[[角運動量保存の法則]]に対応相当する。
 
第3法則は、公転周期の長さは楕円軌道の長半径のみに依存して決まることを意味する。楕円軌道の[[離心率]]に依存しないので、楕円軌道の長半径が同じであれば、円運動でも楕円運動でも周期は同じになる。この法則も後のニュートン力学で導くことができる。
 
ケプラーの法則に従う運動を'''ケプラー運動'''ともいう。
 
(この第3法則は、[[江戸時代]]の日本の天文学者、[[麻田剛立]](あさだごうりゅう:1734-1799)が独自に発見して居たと言われている。(出典[[麻田剛立]]『五星距地之奇法』)しかし、[[麻田剛立]]は、惑星の軌道を円と認識し、「惑星軌道の半径の3乗と公転周期の2乗が比例する」と言う趣旨の記述をしており、正確に同じ法則を発見していたとは言えない模様である。又、一部には、[[麻田剛立]]が、ケプラーの第3法則を独自に発見していたとする見解に疑問を持つ科学史家も居るが、[[麻田剛立]]が、惑星軌道を楕円と認識せず、円と考えた上で上記の法則を記述して居た事実は、[[麻田剛立]]の発見が、彼独自の発見であった可能性を示唆している。)
 
 
==科学史における意義==