「ローワン・ウィリアムズ」の版間の差分

'''ローワン・ダグラス・ウィリアムズ'''（'''Rowan（Rowan Douglas Williams''';, [[1950年]][[6月14日]] - ）は、Most Revered（最高尊敬）とRight Honourable（正名誉）の敬称を持つ、[[イギリスングランド国教会]]の[[カンタベリー大主教]]、。[[カンタベリーのアウグスティヌス|アウグスティヌス]]から数えて104代目である。[[英国学士院]]会員、[[神学者]]、[[詩人]]、大学教師でもある。

ローワン・ウィリアムズは[[ウェールズ]]の[[スウォンジー]]に生まれた。同地で教育を受けたあと後、[[ケンブリッジ大学]]の[[クライスト・カレッジ]]にて、その後[[オクスフォード大学]]の[[クライスト・チャーチ (オックスフォード大学)|クライスト・チャーチ]]で大学教育を受け、同大の[[ウォドム・カレッジ]]で[[博士号]]号を取得した。また、両大学で[[神学]]を教えた経験を持つ。

1991年、彼ウィリアムズは[[モンマス主教]]に選ばれ、1999年には[[ウェールズ大主教]]に任命された。2002年、彼ウィリアムズが[[イギリスングランド国教会]]の[[カンタベリー大主教]]座を[[ジョージ・ケアリー]]から引き継ぐことが発表された。それは、[[聖公会]]のリーダーになることを意味していたが、彼はイギリスングランド国教会には属してはおらず、[[ウェールズ聖公会]]のメンバーであった。彼ウィリアムズは、[[2003年]][[2月27日]]にカンタベリー大主教に着座した。

ウィリアムズのカンタベリー大主教座への選定は波紋を呼んだ。多くの意見は、彼の学識を褒め称えるものであり、彼の学識をもってすれば、教養ある人々に[[キリスト教]]が信ずるに足る宗教であることを示すことができるのではないかと期待した。他方、[[福音派]]の聖公会員の中では、彼の女性聖職者と[[同性愛者]]におけ対する意見にとまどいが見られた。[[セント・ヘレン教会（ (ロンドン）)|ロンドンのセント・ヘレン教会]]の牧師は、ウィリアムズの同性愛者の聖職者承認、また彼の大主教就任に対して抗議し、国教会からの給与を受け取らなかった。また、（[[聖書]]に伝えられる）黙示、罪、救世などの重要な教義におけるウィリアムズの見解を異端視する者もいた。''（英版訳中）''

2008年5月23日、[[ゴードン・ブラウン|ブラウン首相]]英首相と[[ダライ・ラマ14世]]が会談した際、カンタベリー大主教公邸が会談の場として提供され、ローワン・ウィリアムズ大主教も一部同席した<ref>[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080524-00000005-jij-int 英首相、ダライ・ラマと会談＝暴動後、主要国首脳で初（時事通信）]</ref>。

2009年11月29日に、ウィリアムズと[[教皇|ローマ教皇]][[ベネディクト16世]]は[[バチカン]]で急遽会談した。これは[[カトリック教会]]が同年10月20日に、[[同性愛者]]の[[按手]]および結婚祝福、女性聖職に対して「不快感を持つ人を受け入れる」使徒憲章を公布すると発表した事ことに、ウィリアムズ大主教が即座に反応したものであった。大主教側と教皇側の双方がこの会談を「友好的」であり「エキュメニズムの前進の確認」であるとしたが、共同声明は行われなかった。ブルーノ・バルトローニによれば、双方が[[エキュメニズム]]が失敗した事ことを双方が認め、[[カトリック教会]]は女性司教・司祭の問題において妥協しないことが明らかになったとされる。[[英国イングランド国教会]]の所属教会のうち、450の教会が英国国教会を離脱してカトリック教会に移る事ことを検討中であると伝えられており、ウィリアムズはこうした問題に対して「やっかいなことになった」と感じている旨を吐露した<ref>[http://www.kirishin.com/2009/11/post-220.html カンタベリー大主教、教皇と２０分間会見　エキュメニズムは失敗？2009年12月5日] [[キリスト新聞社]]</ref>。

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