「名鉄5500系電車」の版間の差分

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=== 車体・内装等 ===
冷房対策として、客室窓は5200系の一段下降式(非冷房車では通風に有利な構造)から、再び5000系と同様の二段上昇式に変更され、冷房使用時には遠隔ロック可能となっていた。なお、窓の天地寸法は5cm詰めて85cmとしている。また全高を3,886mm以内に収めるため屋根高さ(3,500mm)や天井高さ(2,220mm)も低く<ref>名鉄の説明では軽量化と冷房効果を上げることが目的であるとしているが、実際は地方鉄道車両定規に定める車両限界を忠実に守った結果である。</ref>、屋根の肩(室内側では荷棚上部)は5000系・5200系と同様大きく丸みを帯びている(全幅は2,740mmで変わらず)。前面は5200系と同様の貫通式・パノラミックウィンドウであるが、屋根が低くなったために一層精悍な印象を受ける。編成重量は4両組成が136.4t、2両組成が68.7tへと増えたが、5200系と比較した場合の重量増は最小限にとどまっている。
 
冷房と全体重量を半減した改良型[[鉄道車両の座席#転換式クロスシート|転換クロスシート]]を装備して接客面に優れ、5000系の技術に改良を加えた走行性能も1959年当時としては優秀であった。完全新製の電車としては名鉄最後のコイルバネ台車(FS-326、ウィングバネ式)装備であったが、乗り心地も良好であった。なお本形式以降、名鉄の1500V高性能車は一貫して軸距2,100mmの台車を装着してゆくこととなる。