「高荷義之」の版間の差分

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== 来歴 ==
=== 雑誌 ===
[[群馬県立前橋高等学校]]卒業後の[[1954年]]、挿画家を志し小松崎茂に弟子入り。同年11月に独立し、月刊誌「[[少年 (雑誌)|少年]]」などのグラビアページに[[西部劇]]などのイラストを描く。その後、週刊少年誌が相次いで誕生し、[[1960年代]]に[[戦記|戦記]]ブームが起きると[[戦車]]・[[軍艦]]・[[航空機]]などのメカニックイラストを描き始める。[[週刊少年サンデー]]」「[[少年キング|週刊少年キング]]などに掲載された迫力ある作品で、当時の少年読者達を魅了した。
 
=== スケールモデル ===
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=== キャラクターモデル ===
[[今井科学]]の『[[サブマリン707]]』や『[[キャプテン・スカーレット]]』などのキャラクターものも描いていたが、[[1982年]]に「[[テレビランド]]」誌上で『[[戦闘メカ ザブングル]]』のイラストを発表。ミリタリーアートの大家が[[ロボットアニメ]]の巨大メカを描くという意外性が反響を呼び、『[[超時空要塞マクロス]]』(今井科学・日本模型)、『[[機甲界ガリアン]]』([[タカラ (玩具)|タカラ]])などのボックスアートを担当。アニメブーム下のキャラクターモデラーにも影響を与えた。また、[[1984年]]には『[[風の谷のナウシカ]]』のポスター・パンフレット用イラストも描いている。
 
その他のアニメ作品では、『[[超時空世紀オーガス]]』(今井科学)、『[[超攻速ガルビオン]] 』(今井科学)、『[[機動戦士ガンダム 逆襲のシャア]]』(バンダイ)、『[[ファイブスター物語]]』([[ウェーブ (模型メーカー)|ウェーブ]])、『[[マクロス7]]』(ウェーブ)、『[[サクラ大戦]]』(マーミット)などがある。[[2007年]]には[[バンダイ]]の[[ヤマト (宇宙戦艦ヤマト)|宇宙戦艦ヤマト]]の大型キットのボックスアートを描いている。
 
== 画風 ==
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しかし、[[1974年]]にアメリカの消費者運動により「製品(キット)以外のものをボックスアートに描くと誇大広告とみなされる」という問題が生じる([[小松崎茂]]の項も参照)。タミヤの自主規制により高荷は原画の修正を強いられ、改訂版パッケージでは背景の歩兵やオートバイが丸ごと削除され、事情を知らないモデラーを驚かせることになった。この修正作業では、問題となる箇所を水で濡らした筆でなぞって消したという。更に削除だけではなく初稿完成以降に集めた資料による細部の修正が無数に入っており、高荷の職人気質を感じさせる。
 
以降、パッケージに絵よりも写真が使われる例が増え、スケールモデル分野での需要が減ったことがロボットアニメに進出するきっかけになった。当初、アニメや巨大ロボットという非現実の題材に戸惑いがあったが、「この世界こそ、かつて自分が憧れた冒険活劇の世界ではないか!」と達観した。高荷風にアレンジされたメカニックイラストは力強い生命感を放ち、後に主流となる[[コンピュータグラフィックス|CG]]制作のボックスアートと比べても、独特のリアリティーを有している。
 
[[架空戦記]]、[[SF小説]]等の表紙も描いている。近年ではこれらの絵は印象画のように細部をぼかして雰囲気優先で描かれる事もある。特に[[横山信義]]と[[佐藤大輔]]、および[[林譲治 (作家)|林譲治]]の一部の作品で顕著であるが、作品のイメージを代表する兵器や人物をトリミングして<!--戦術的必然性とかは無視して。勿論こうした方法を非難する物ではない。上田信はこの手法を応用して上手に描いている。-->並べるような手法ではなく、小説内の一場面を再現するようなものが多く、写実性の高さを生かして艦船や飛行機が奇抜な機動を行っている(ように見えるアングル<!--新潮の軍事スリラーや学研、ワニの仮想にあるようなのですな-->は少ない。シリーズ物では内容に合わせたのか色合いや海、雲の具合などが調節されていることもある。<!--細部のぼかしは『海の牙城』と『征途』の大和を比較するとその違いがよくわかる。海の牙城シリーズでは3巻は巨大な敵の襲来を予感させ、作中の夜戦の暗色と炎上する炎、4巻は砲煙にまみれ本土近海での激戦を感じさせる艦上からのアングル、5巻は爽快感を狙ってかとりわけ明るい。-->
 
== 画集 ==
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[[Category:模型]]
[[Category:1935年生]]
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